2009年5月15日

　日本ハンドボール協会機関誌が今年５月号をもって通巻500号となりました。小誌も1977年10月にタブロイド版の新聞スタイルとしてスタート以来、今年２月号で通巻400号となり、同じ年に区切りの号を発刊することができ、大変うれしく思っています（写真は1960年発行の機関誌第１号表紙）。
　ひと口に500号といっても、昨年11月に創刊30周年を迎えた小誌より20年近くも前に第１号を発刊、以来コツコツと日本球界の長き歴史を刻み込んできた関係者の方々の地道な努力に敬意を表す次第です。
　とくに創刊当初のものは国内外のハンドボール情報が詳しく掲載され、日本ハンドボールの将来像を模索しての提言など、非常に内容が濃く興味をそそられます。
　そして、その500号すべてをPDFデータで残すという作業を日本ハンドボール協会から委託され、現在急ピッチで作業をしています。
　なにしろ50年も前から続く“超レアもの”ばかり。各ページは赤茶けて劣化もはげしく、ちょっとの作業で破損しかねない状況です。普通のスキャナー取りだと文字の判別が難しくなるため、赤茶けた誌面をできるだけ白くさせ、文字を見やすくなるように進行させていきました。でも、号を重ねるうちに誌面の状態、紙質の変化や写真の濃淡の違いもあり、試行錯誤の連続となりました。
　全体を通して同じ作業をしたところ、創刊から10数年までのものと、それ以降のスキャナー化された写真画像は明らかに違いがあり、せっかく最後500号までやり終えたデータは、３分の２ほどがパー。ただいま30年以上のものに遡って作業をやり直しています。
　しかし、作業が遠回りしたのも、それだけ球界の歴史が長かったということ。改めて貴重な資料の重みを感じながらラストスパートをかけています。

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