rss
スポーツイベント・ハンドボール編集部
スポーツイベント・ハンドボール編集部スタッフが取材のこぼれ話などをつづります
  • Home  » 
    • 編集部ブログ
     » 
    • 「あのころを語ろう」第2回~藤井紫緒選手~

2013年7月17日

「あのころを語ろう」第2回~藤井紫緒選手~

20日発売の8月号から、「あのころを語ろう」第2回の記事を一部先行公開します。
【本誌8月号P104『あのころを語ろう』より】
今、ハンドボール界のトップレベルで活躍する選手たちも、ハンドボールを始めたばかりの時は失敗やうまくいかないこともあったはず。選手たちは10代のころ、どんな練習をし、なにを考え、プレーしていたのだろうか。トップ選手に「あのころ」を振り返ってもらう連載の2回目は、日本女子代表の左腕エースとして活躍する藤井紫緒選手に語ってもらった。
    オムロン、日本代表のエースとして、これまで押しも押されぬ活躍を見せてきた藤井選手
「中学生の時の 基礎・基本がなければ、ここまでできなかった」
 私のハンドボールの原点は、大浜中時代に教えてもらった基礎・基本にあると思っています。高校や大学でも多くのことを学びましたが、この時期に走り込みよりも、みっちり基礎・基本の練習をしたおかげで、そのあとに伸びる素地ができたと感じています。
 当時の練習は、フットワークや走り込みではなく、投げ方や歩き方などの基本練習ばかりでした。かかとから入ってつま先を使う歩き方やヒザの使い方など、細かなところまでていねいに教えてもらいました。
 今のシュートフォームも中学生の時に身につけました。私は小学校4年生からハンドボールを始めていたので、すでにボールの投げ方にクセがついていました。だから、投げ方を直すのには時間がかかり、苦労しました。
 フォームを直すために、壁にボールを投げる姿をビデオに撮って、何度も確認するという練習を長い間していました。
 もちろん、大会が近づけば、試合形式の練習をしていましたが、それ以外は基礎練習ばかり。そこに費やす時間が多かったので、2年間ほどかけてキレイなフォームに修正することができました。
 この基礎・基本があるから今の自分があると思っています。シュートも基本がしっかりできているからこそ、崩したシュートが打て、応用が効いてくる。この時期がなければ、ここまでできなかったかもしれません。
 ですが、こういった練習はやはり地味なことを何度も反復するものなので、当時はつまらないと感じることもありました。
 意味のある練習に対しても「これをやったらこれが身につく」という考えが自分になく、ただただ先生に言われた練習をこなしているだけでした。そういったこともあり、「これで本当に伸びるのかな」という不安はありました。
 それでも、3年生の全国大会では日本一になることができました。その時、「あの基礎練習をしてきたよかった」と思いました。
【基礎基本を学んだ小・中学生時代を経て、進んだ宣真高校、東女体大で、彼女はどんな変化を見せたのか。続きは20日発売の8月号で!】


カテゴリー: 本誌
▶コメント » 0

コメント