2017年3月29日

３月23日に開幕した第40回全国高等学校ハンドボール選抜大会（高校センバツ）は、競技５日目の28日に男女の準決勝４試合が行なわれました。男子は打ち合いを制した法政二（神奈川）と６点差を逆転した洛北（京都）が決勝戦に進出。女子決勝は女王・水海道二（茨城）と佼成女（東京）の関東決戦になりました。

28日の試合結果は以下のとおり。

【28日の試合結果】

▽男子準決勝
法政二　37（18-15, 19-19）34　氷見
洛北 25（11-14, 14-10）24　北陸

▽女子準決勝
水海道二　29（12-12, 17-9）21　明光学園
佼成女　24（15-8, 9-9）17　大同大大同

男子の準決勝第一試合は序盤から法政二はポスト内田、氷見はセンター安平を中心に点の取り合いになります。流れが変わったのは前半終了間際から。細かなミスが出始めた氷見に対して法政二は左腕エース藤田らのシュートで突き放し後半15分29−21とこの試合最大の８点差をつけました。しかし、「相手にとって８点差が一番吹っ切れやすい点差」と法政二・阿部監督が話したように、ここから連日接戦を勝ち抜けてきた氷見が反撃。窪田の強打など３度の２連取と３連打で残り２分33−35と迫りましたが、法政二は大畠、白築の連打で勝利を確実なものにしました。

大畠とともにＯＦをけん引した法政二・藤田

男子準決勝第二試合の洛北−北陸（福井）は、好調・中村（翼）を軸に主導権を握った北陸が前半を14−11とリード。後半序盤も北陸ペースが続き11分までに19−13とリードを広げます。ここから北陸は立て続けに退場者を出してしまい、流れは洛北へ。左腕・林のカットインなどで同点に追いついた洛北ですが、逆転のチャンスをものにできず後半27分22−24と追い込まれます。このまま北陸が逃げ切ると思いきや、木田のポストシュート、坂本の速攻が決まり、さらに試合終了直前に林が冷静に相手ＧＫの逆をついて25−24。大逆転勝利を収めた洛北が初の全国大会決勝進出を決めました。

逆転弾を含む11得点でこの試合のヒーローになった洛北・林

昨夏のインターハイ決勝の再現になった水海道二−明光学園（福岡）の女子準決勝。前半はどちらもよさが出て一進一退の展開になり12−12の同点で後半戦ヘ。後半に入ると一気に水海道二がたたみ掛けました。４分15−15の場面から山岸らの３連取でリードを奪うと、齊藤、小林が左右への大きな動きで相手の３：３ＤＦを切り崩していきます。尻上がりに調子を上げたＧＫ宝田のファインセーブもあり、29−21で水海道二が２年連続の決勝へ駒を進めました。

相手ＤＦを切り裂いた水海道二・小林

水海道二が待つ決勝への挑戦権をかけて戦った佼成女−大同大大同（愛知）のカードは、試合序盤のアクシデントが大きく結果に影響しました。前半８分に大同大大同の大型エース上田がカットインを決めて４−４としますが、このプレーで上田がヒザを負傷。大同大大同セブンの動揺を見逃さず、ここから佼成女が２度の３連続得点で７点差（15−８）をつけました。大同大大同は集中力を切らさずＧＫ伊藤がミドルシュートを弾き返し、前迫のポストシュートなどで流れを引き戻そうとしますが、余裕を持った佼成女を崩しきれず。金城、須田ら上級生が役割を果たした佼成女が24−17で勝利。３年ぶりの決勝進出を果たしました。

昨年からコートに立つ１人として攻守でたくましくチームをリードした佼成女・須田

大会最終日の本日29日には男女の決勝戦が行なわれます。
法政二−洛北の男子決勝は、どちらが勝っても初優勝。また、両チームの中心選手は全国小学生大会（2011年、田辺東小−東久留米ク）、全国中学校大会（2014年、培良中−東久留米西中）の決勝で戦ってきた間柄で、どちらも洛北のメンバーが勝利してきました。３度目の決戦はどちらに軍配が上がるのか。
女子は高校センバツ史上初の関東対決に。２月の関東予選では準決勝で顔を合わせ、終了間際に小林のミドルシュートが決まった水海道二が26−25で勝利しました。約２ヵ月ぶりの再戦も接戦になるでしょう。

最終日の試合結果も弊社Twitterで速報します。
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