2018年8月1日

７月26日にスタートしたインターハイもいよいよクライマックス。競技６日目の８月１日に、女子の試合に続いて男子の決勝戦が行なわれます。

ファイナルへの出場権を手にしたのは、氷見（富山）と藤代紫水（茨城）。ともに優勝経験を持つチーム同士の対決になりました。

今年の３月に開催された全国高校選抜大会（高校センバツ）で、圧倒的な攻撃力を見せて優勝を果たした氷見は、今大会の優勝候補筆頭。その前評判どおり順調に勝ち上がり、２年連続の決勝進出を決めました。

春同様、安平、清水、窪田のバックプレーヤー陣を軸とした攻撃力の高さは、今大会でも健在です。ここまでの４試合すべてで、35点以上の得点をあげて勝利を収めました。
山場となった準決勝・北陸（福井）戦でも、個の力だけに頼らず、ポスト八木、両サイドを担う朝野、坂を含めた全員が連動した攻撃を披露。前半中盤にシーソーゲームを抜け出し、リードを奪ったあとも気を抜かず、最後まで集中して勝利をつかみました。

春夏連覇のカギとして徳前監督がキーマンにあげたのが、タイプの違うＧＫの３人。北陸との準決勝では、途中出場した１年生ＧＫ紅出が好セーブでチームを盛り立てたように、今大会スタートでコートに立つ戸谷に限らず、ベンチに控える田上、紅出の２人を含めた３人のうち、１人でも安定したセーブで氷見のＤＦを支えることができれば、攻撃力と相まって優勝がぐっと近づきます。

安平を中心とした氷見の攻撃力の高さは必見

決勝の舞台に立つもう１チームは、ベスト16止まりだった高校センバツ以降、メキメキと力をつけて６月の関東大会で優勝するなど結果を残してきた藤代紫水。大山、楠本の１年生ＧＫコンビが加わってから、チームの伝統である「堅守速攻」に磨きがかかっています。

今大会も１年生ながら肝が据わったプレーを見せるＧＫ大山を中心としたＤＦで、大体大浪商（大阪）、駿台甲府（山梨）など、攻撃力の高さが売りのチームを次々に撃破。ＤＦからの速攻で流れをつかみ、決勝まで駆け上がりました。「スピードのある斉藤、石塚の両サイドを使った攻撃ができるようになり、チームがめざすハンドボールに近づいてきている」と、滝川監督は手ごたえを感じているようす。

2015年以来となる２度目の栄冠をつかむためには、「ここまでの戦いと同様に、失点を25点以下に抑えて、30得点して勝つこと」をポイントにあげた滝川監督。これまでチームの進撃を支えてきた守備力を、決勝の舞台でも充分に発揮できれば、勝利への糸口が見えてくることでしょう。

GK大山（写真）は強力なシューターが揃う氷見にどこまで対応できるか

高い攻撃力を誇る氷見と、鉄壁の守備力を持つ藤代紫水。どちらがよりチームカラーを活かしたゲームを展開していけるかが、ポイントに。また、春に他を圧倒して優勝を飾った氷見の牙城を、藤代紫水が崩すことができるかどうかにも注目が集まります。

男子の決勝戦は、女子決勝終了後の11：30にスローオフ予定。NHK-BS1、インハイTVでの中継が予定されています。

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