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2018年9月18日

新シーズンが間もなく開幕 第43回JHL開幕記者会見リポート

9月22日に開幕を控える第43回日本ハンドボールリーグ(JHL)の開幕記者会見が、18日に東京・アルカディア市ヶ谷で行なわれました。

会見には、男女各チームの監督(総監督、ヘッドコーチ)が一堂に会し、今シーズンのスローガンとともに意気込みや目標を語りました。

各チームのコメントは以下のとおりです。チーム所在地の東から順に紹介していきます。

【男子チーム】

・トヨタ自動車東日本(昨シーズン6位)
スローガン「ONE TMEJ ONE REGAROSSO」
中川善雄監督「昨シーズンはケガ人が出たり、波が激しかったりと苦しいシーズンになってしまった。今シーズンは新人選手も3人加わり、これからチームの伝統を作っていくために必要な競争が生まれている。これにより選手層が厚くなっており、ハードな試合も戦い抜ける力が身についてきている。創部から変わらないスローガンで『チームが1つになる』ことを大切に、今シーズンを戦っていきたい」

 

・大崎電気(同優勝)
スローガン「FOR THE TEAM! THINKIMG HANDBALL!!」
岩本真典監督「チームの状態を考えたうえで、昨シーズンと同じスローガンで戦う。昨シーズンは連戦を勝ち切れず苦しんだ。今シーズンは連戦が多いため、そこを勝ち抜けるチームと選手の強化を行なってきた。まずはレギュラーシーズン1位をめざしたい」

 

・北陸電力(同9位)
スローガン「不撓不屈」
前田亮介監督「昨シーズンは第37回リーグから続いた連敗を79で止めることができ、さらにシーズンをとおして3勝をあげるなど選手は自信を持ち始めている。『不撓不屈』の精神を大切に、最下位から台風の目となって、日本リーグをかき回していきたい」

 

・大同特殊鋼(同3位)
スローガン「挑戦」
岸川英誉監督「昨シーズンと変わらず、日本一にこだわり挑戦し続けることから『挑戦』を掲げた。今シーズンは挑戦していくために、身体作りとスピードハンドボールの2つに取り組んできた。開幕から挑戦し続けながら、プレーオフ出場、優勝をめざしていきたい」

 

・トヨタ車体(同2位)
スローガン「責任/覚悟」
香川将之監督「厳しい局面においても選手1人ひとりが人任せにせず、チームを勝たせるという強い気持ちを持ってほしいと、昨シーズンからスローガンを継続している。8月のアジア大会(インドネシア)に日本代表としてチームから初めて7人出場した。喜ばしい反面チームの練習に限りがあるという苦しいこともあったが、その分残っている選手で基本的な部分を改善できた。今シーズンは連戦が多いので、強みのDFを固め、速攻につなげて、チームカラーの『全力』を出していきたい」

 

・豊田合成(同4位)
スローガン「CATCH THE DREAM」
田中茂監督「昨シーズンは初めてプレーオフに出場できた。目標の舞台に到達したこと、チーム全員があの場を経験できたことによって、もう1つ上のレベルに到達して全員が望みをかなえるということで引き続き同じスローガンを立てた。今シーズンは新人選手を4人加えて選手層の厚さが増している。とくに課題のDFでの総失点を減らすトレーニングを積んできた。どのチームに対してもハードな試合が続くと思うが、豊田合成らしいハンドボールをして、プレーオフに進出したい」

 

・湧永製薬(同5位)
スローガン「Endless Challenge」
杉山裕一監督「スローガンはチームの恒久的なもので、『限りない挑戦』という意味。昨シーズン、プレーオフ出場を逃した悔しさを胸に、体力的な部分なども含め、チーム全員で戦うことに時間を割いて開幕を迎えることになった。8チームに挑戦することはもちろん、チーム自身、自分自身に挑戦し、日ごろの競争の中で勝ち得たものをぶつけてほしい。チーム全員で戦っていきたい」

 

・トヨタ紡織九州(同7位)
スローガン「show must go on」
金明恵監督「今シーズンから以前の所属チームに戻ってきたことで、懐かしく思う一方、チームを立て直さなければと思っている。会社や地域の人々のためにも、結果を残すことが大切で、今は1つひとつ細かいところもコミュニケーションを取りながらやっている。スタートに際し、選手、スタッフともに気持ちを合わせてやっていきたい」

 

・琉球コラソン(同8位)
スローガン「THE best of all time」
東長濱秀作監督「チームは昨シーズンで10年目を迎え、今シーズンは11年目。この10年間でプレーオフに1度だけ出場しており、リーグの結果としてはそこにチャレンジしていきたい。また、男子界唯一のクラブチームとして、会社の収入、観客の動員、ファンクラブの獲得、すべてにおいて『過去最高』をめざしてやっていこうとスローガンを設定した。戦力的には、長年チームを引っ張ってくれた水野前監督(裕紀、現・オムロン監督)が抜け、精神的支柱を失った状態でのスタートとなったが、キャプテン石川を中心に沖縄らしくがんばっていきたい」

 

会見に出席した男子チーム監督たち。左から東日本・中川監督、大崎・岩本監督、北電・前田監督、大同・岸川監督、車体・香川監督、合成・田中監督、湧永・杉山監督、紡織・金明恵監督、琉球・東長濱監督。

会見に出席した男子チームの監督たち。左から東日本・中川監督、大崎・岩本監督、北電・前田監督、大同・岸川監督、車体・香川監督、合成・田中監督、湧永・杉山監督、紡織・金監督、琉球・東長濱監督。

 

続いて、女子チームを男子同様、チーム所在地の東から紹介します。

【女子チーム】

・プレステージ・インターナショナル アランマーレ(昨シーズン9位)
スローガン「奮励~Defeated not feelings~」
大森聡監督「昨シーズンは2勝に留まり、最下位の9位。今シーズンはもちろん巻き返しを狙いながら、『奮励』、底力をしっかり出し切れるようにみんなで力を合わせよう。そして『Defeated not feelings』ということで、絶対に負けない気持ちだけはしっかり前面に出そう。という思いを込めたスローガンを選手たちが考えてくれた。アランマーレは創部2年目を迎えたが、平均年令が22.3才で、まだまだ経験が足りないチーム。さらに平均身長も161cmと、若くて小さいチームだが、今年もしっかりと食らいついていって勝機を見出し、なんとかプレーオフ争いに食い込めるようがんばっていきたい」

 

北國銀行(同優勝)
スローガン「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」
荷川取義浩監督「チーム力で今シーズンも戦っていきたい。昨シーズンのリーグは、苦しみながらでも最後は勝ち切ることができて、4連覇を達成することができた。今年のチームもケガ人がいたりと、いろいろな面で強化があまり進んではいないけれども、チーム力を上げてシーズンに臨み、まずはプレーオフ進出をめざして一戦一戦大切に戦って、がんばっていきたい」

 

・飛騨高山ブラックブルズ岐阜(同7位)
スローガン「Connect『繋ぐ』」
山川由加監督「私たちは今シーズンで創立6年目。昨シーズンは5年目という節目を迎え、それを6年目にどうやってつないでいくか。6年目があるからこそ、7年目、10年目と次の節目を迎えられる。そのためにも、このシーズンをどう戦うかということをスローガンにして4月から始めてきた。今シーズンは創部から6年と歴史が浅い私たちのチームが、より愛されるチーム、より強いチーム、より魅力あるチームに成長するための1年目で、次につないでいこうということで、このスローガンのもと、今シーズンを迎えることになった。3月を笑って迎えられるようにしたいと思っている」

 

・HC名古屋(同6位)
スローガン「徹底」
新井翔太ヘッドコーチ「私は今シーズンで就任3年目。チームには新人が6人加入し、昨年度からの退団者は0人ということで、現在22人と日本リーグ加盟チームで一番人数の多いチームになった。1年目の時は13人でスローガン『一体化』ということで、チームのまとまりを強調してきた。22人となってもそのベースは崩さずに、22人全員のまとまりをまずは大事にしたいなと思っている。そして、さらにワンランク上のチームに上がる、本当に強いチームになるためには、そのまとまりと、厳しさを同居させなければいけない。まとまりがあって、さらに、選手同士の競争や厳しさがある。一見すると矛盾するこの2つが、同居できれば、本当に強いチームになると思っている。プレー面やそれ以外の面でも徹底をしていって、昨シーズンなかなかできなかった接戦の末に勝ち切るゲームを増やして、日本リーグを盛り上げていきたい」

 

・三重バイオレットアイリス(同4位)
スローガン「It’s Possible. 不可能は無い。」
櫛田亮介監督「これまで3年続いた『Super Violet Soul』からちょっと発展させたスローガンにした。女性アスリートやクラブチームの限界を超えて、本当に不可能はないというところを、私たちががんばって証明していきたいと思っている。9月の頭にアジア大会から日本代表選手が戻ってきて、国体をとおして、日本リーグの準備を進めているところ。昨シーズン2年連続でプレーオフ出場を果たした。今シーズンも3年連続のプレーオフへのキップをつかんで、そのあとの日本一にしっかりチャレンジしていきたい。クラブとしても、ファンのみなさんに楽しんでいただけるようなシーズンにして、チームの試合の状況をSNSや動画を配信し、1人でも多くのファンを増やしていきたい」

 

・大阪ラヴィッツ(同8位)
スローガン「『想いをつなげ』と、ボールが言う。」
中村博幸総監督「選手1人ひとりの想いと、クラブチームとして応援していただいているスポンサーのみなさま、それからファンの方々、といった大阪の願いをボールに込めて、戦っていこうと思っている。ラヴィッツは昨シーズンが初登録で、今シーズン2年目。チームの構成としては田中美音子ヘッドコーチが、選手兼コーチで今も健在でやっている。昨シーズンは、かたや百戦錬磨の田中美音子をはじめとしたベテランと、まだまだ未熟な若手選手たちの間で格差があり、その差を埋めるのに非常に苦労した。接戦を勝ち切れたり、逆に負けてしまったりと、さまざまな戦いを経験して、今シーズンはみんな一丸となってプレーオフをめざすということでがんばっていく」

 

・広島メイプルレッズ(同2位)
スローガン「百万一心」
中山剛監督「これまでの男子の世界にいたが、この4月より昨シーズンまで指揮していた金明恵監督(現・トヨタ紡織九州監督)からバトンを受けた。チームのスローガンは『百万一心』と選手たちが自分たちで考えてくれた。この文言は、広島ゆかりの毛利元就のが残した中の、『みんなで力を合わせて心を1つにすれば何事もかなう』という意味の言葉。そういう思いで選手たちがしっかりがんばってくれると思っている。昨シーズンからOFの主力が2人抜けているため、確かに戦力ダウンにはなるが、スローガンのとおり、選手個々の能力をあげて、日々ステップアップをしていくチーム、成長していくチームだということを選手たちに言い聞かせながら努力をしている。社会人選手権、国体と少しずつ上がってきているけれど、さらにもう1つ上が狙える状況になるよう選手たちの成長をさせ、シーズンの最後をいい形で終わりたい」

 

・オムロン(同5位)
スローガン「CHANCE」
水野裕紀監督「前回はプレーオフ出場を逃し、非常に苦しいシーズンを過ごしたが、もう一度強いチームを作り直して上位に這い上がる、そういったチャンスのシーズンにしたいという思いを込めた。また、今回は改革のシーズン。私も監督というポジションを黄慶泳総監督から譲り受け、選手も、長年チームを支えてくれていた東濱(祐子)が引退してメンバーを新しく構築するべく、ベテランと若手で融合を図っているところ。選手それぞれが各ポジションを勝ち取るチャンスがあると思うし、競争と協力、それをテーマに、1人ひとりがチャンスをつかみ取るためにがんばっている。そんな中でこういったスローガンにした。伝統のあるチームなので、先輩方が今まで築き上げてきたすばらしい力がある。そこに新たに私が入ったことで、新しい色だったり、今までなかったものを加えることができれば、また上位に這い上がれるシーズンになるのではないかなと思っているので、がんばりたい」

 

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(同3位)
スローガン「前後際断」
大城章監督「今できることはなにかを考えて行動に移す、今を大事にしようというのをテーマにしてやっていきたい。今シーズンで就任3年目になり、私の考える理想のハンドボールに近づきつつあると考えている。その中で、昨シーズンは崩れるときは一気に崩れて、いい時はいいという波の大きいチームだった。この差はなんだろうと考えた時に、この振り幅をいかに小さくするか、今に集中してすべきことを徹底して継続すること、それがやはり必要ではないかと考えたので、このスローガンに決めた。これは会社と私の方針で、『自立した選手を育てる』というところにも直結する。今シーズンはこのテーマのもと、今できることを選手自身が考えて行動に移すということを徹底的にやって、今シーズンの最後に笑えるようなチーム作りをめざして戦っていきたい」

 

女子チームの監督陣。左からアランマーレ・大森監督、北國・荷川取監督、飛騨高山・山川監督、名古屋・新井ヘッドコーチ、三重・櫛田監督、大阪・中村総監督、広島・中山監督、オムロン・水野監督、ソニー・大城監督

女子チームの監督陣。左からアランマーレ・大森監督、北國・荷川取監督、飛騨高山・山川監督、名古屋・新井ヘッドコーチ、三重・櫛田監督、大阪・中村総監督、広島・中山監督、オムロン・水野監督、ソニー・大城監督

 

来年3月10日までと長きにわたる戦いを制するのは果たしてどのチームになるのでしょうか。

第43回大会は9月22日(土)に開幕します。第1週の日程は以下のとおり。

 

【第1週日程】
・9月22日(土)
埼玉・和光市総合体育館
13:00~ トヨタ自動車東日本-大同特殊鋼
15:30~ 大崎電気-北陸電力

富山・アルビス小杉総合体育センター
15:00~ ☆プレステージ・インターナショナル アランマーレ-北國銀行

三重・スポーツの杜鈴鹿体育館
14:00~ ☆三重バイオレットアイリス-オムロン

岐阜・OKBぎふ清流アリーナ(岐阜アリーナ)
13:00~ ☆飛騨高山ブラックブルズ岐阜-広島メイプルレッズ

鳥取・境港市民体育館
14:00~ 湧永製薬-トヨタ車体

佐賀・ 芦刈文化体育館
15:00~ トヨタ紡織九州-豊田合成

鹿児島・ 霧島市国分体育館
17:00~ ☆ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング-大阪ラヴィッツ

・9月24日(月)
富山・ アルビス小杉総合体育センター
12:00~ ☆プレステージ・インターナショナル アランマーレ-ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング

福井・ 北陸電力福井体育館フレア
13:00~ 北陸電力-豊田合成

岐阜・ 下呂交流会館
13:00~ ☆飛騨高山ブラックブルズ岐阜-HC名古屋

広島・ マエダハウジング東区スポーツセンター
13:00~ 湧永製薬-大同特殊鋼
15:00~ ☆広島メイプルレッズ-三重バイオレットアイリス

熊本・ 山鹿市総合体育館
11:30~ 大崎電気-トヨタ車体
13:50~ オムロン-北國銀行

沖縄・ 沖縄県立武道館アリーナ棟
14:00~ 琉球コラソン-トヨタ自動車東日本

※☆=女子

 

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詳しい日程や各チームのメンバーなどは、JHL公式HPからご確認を。

 


カテゴリー: JHL
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