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2019年3月17日

北國銀行が5連覇、トヨタ車体は悲願の初優勝 JHLプレーオフ

3月15日に東京・駒沢体育館を舞台に開幕した「ANA CUP第43回日本リーグプレーオフ」。17日の最終日に男女FINALが行なわれ、女子はレギュラーシーズン1位の北國銀行と、2ndステージを突破したオムロンが、男子はレギュラーシーズン1位の大崎電気と、2ndステージ勝者のトヨタ車体が対戦しました。

 

最初に行なわれた女子FINAL。先行したのは女王・北國でした。GK寺田を中心とした持ち味のDFからの速攻に加え、センター横嶋のカットイン、右バック大山のステップシュートなどで開始4分5-1と主導権を握ります。

ここでタイムアウトを請求し、落ち着きを取り戻したオムロンは、FINAL進出の要因となった粘り強いDFで北國の猛攻を耐えると、相澤のサイドや石井の速攻で13分に6-6同点とし、さらに2本連続で永田がポストシュートを決め、逆転に成功します。

2点のビハインドを負った北國でしたが、慌てることなく着実に得点を重ねていき、21分に佐々木のパスカットからの速攻で再びリードを奪うと、15-13として前半を折り返します。

後半に入っても北國のペースは落ちず、開始早々の4連取などでリードを確実に広げていきます。食らいつきたいオムロンは、エース吉田が奮闘しますが、それ以外の効果的なOFが見つかりません。さらに、バック、ポスト、サイドと多彩な攻撃を仕掛ける北國OFを止めることもできませんでした。

最後まで得点ペースが落ちることなく、そのうえアグレッシブなDFで後半はオムロンOFを完全に封じた北國が29-20と快勝。日本リーグ5連覇を達成しました。

・女子FINAL
北國銀行 29(15-13、14-7)20 オムロン

プレーオフ5連覇を達成した北國セブン

プレーオフ5連覇を達成した北國セブン

 

女子に続いて行なわれた男子FINALの大崎-車体は前回大会と同カード。さらに、今シーズンは昨年5月の社会人選手権、9月の国体(県代表)でも戦っており、いずれも大崎(埼玉)に軍配が上がっていました。

「もう銀メダルはいらない」(キャプテン渡部)とここまで駆け上がった車体ですが、1stステージから接戦を勝ち上がってきたセブンの疲労に対し、大崎セブンはFINALの1試合のみ。このアドバンテージを大崎が活かすのか、それとも車体が勢いをそのままに頂点に上り詰めるのか、注目の一戦は、エース吉野の豪快なミドルで車体が先制し幕を開けました。

対する大崎も、エース信太らで譲らず、序盤は拮抗した戦いに。しかし、13分から2人退場者が出た大崎に対し、そのチャンスを得点につなげた車体が18分12-7と5点のリードを奪います。その後も、GK甲斐の好守と笠原、菅野、岡元らの気迫あふれるDFで大崎に簡単にゴールを許さず、前半を17-11と車体が6点のリードを奪います。

後半に入ると、大崎がじわりじわりと差を縮めていきます。元木のミドルや、小澤、柴山の両サイドがきっちりとシュートを決めるとともに、DFでは馬場が機動力を活かして相手にプレッシャーを与え、車体OFを苦しめます。

残り5分を切って、小澤が速攻で22-24としたあと、残り3分の場面でGK木村から再び小澤へワンマン速攻のチャンスが。ここを決めれば1点差という大事な局面でしたが、パスがとおらず。直後に車体は高智がダメ押しのゴールで勝利を近づけると、最後まで攻守ともに集中力が途切れなかった車体が27-23で大崎を下し、ついに悲願のプレーオフ初制覇を成し遂げました。

・男子FINAL
トヨタ車体 27(17-11、10-12)23 大崎電気

トヨタ車体は初のプレーオフ制覇

トヨタ車体は初のプレーオフ制覇

 

個人賞は以下のとおりです。

【プレーオフ個人賞 女子】
・最高殊勲選手賞 横嶋 彩(北國銀行) 初
・殊勲選手賞 吉田 起子(オムロン) 初
・最優秀監督賞 荷川取 義浩(北國銀行) 6回目

【プレーオフ個人賞 男子】
・最高殊勲選手賞 吉野 樹(トヨタ車体) 初
・殊勲選手賞 元木 博紀(大崎電気) 初
・最優秀監督賞 香川 将之(トヨタ車体) 初

優勝した女子・北國銀行、男子・トヨタ車体は4月26~28日に韓国で開催される第16回東アジアクラブ選手権に日本代表として出場します。
詳細は日本ハンドボール協会HPから確認できます。

 


カテゴリー: JHL
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