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2019年6月21日

スウェーデンの高さと巧さに屈する JAPAN CUP 2019 第一戦

日韓定期戦(19日)で勝利を収めた日本男子代表・彗星ジャパンは、翌日の20日に「JAPAN CUP 2019」でスウェーデン代表と対戦。前半中盤から追いかける展開が続き、25-30で敗れました。

 

3年ぶりに韓国を下し、勢いに乗る彗星ジャパン。シグルドソン監督は韓国戦からスターティングセブンを変えてきました。元木(右サイド)、徳田(右バック)、酒井(ポスト)は変わらずスタートからコートへ送り出し、センターに信太、左バックに20才の部井久、左サイドに杉岡を起用。ゴールは最年長の甲斐が守りました。DFは5:1で、フルバックに長身の笠原、トップには部井久が入りました。韓国戦で9点をあげた吉野はベンチ外、同じく9得点の東江はベンチスタートとなりました。

対するスウェーデンは、若手中心のメンバー構成に。19才のクラールらが先発しました。

スウェーデンのスローオフで始まるも、先制したのは日本。相手のボールを奪うと、徳田、部井久とつなぎ、最後は杉岡が沈め、わずか52秒で先制します。1点を返されたあと、「イメージどおり打てた」と話す部井久が豪快にミドルシュートを流し上に決めます。その後は一進一退の攻防に。13分まで7-7としていましたが、ここで日本は元木が退場になります。

1人少ない時間帯に2失点を喫した日本はOFのリズムを崩しかけましたが、この日が日本代表デビュー戦となる北詰が大活躍を見せます。17分のタイムアウト明けからコートに立つと、思い切りのいい突破で7mTを獲得。21分にパスフェイントからカットインで2本目の7mTを得ると、22分にミドルシュートを突き刺し代表初ゴールを決め、チーム、会場を盛り上げます。

これで踏みとどまり、致命的なリードを許さなかった日本は12-16で前半を終えました。

初の代表戦とは思えない強いインパクトを残した北詰

初の代表戦とは思えない強いインパクトを残した北詰

 

後半、日本は6:0DFと5:1DFを使い分けながらスウェーデンの攻撃を食い止めようとしますが、相手のシンプルながら正確なクロスプレーや、高さを活かしたディスタンスシュートをなかなか止められません。DFがシューターにさらにプレッシャーを掛けようと前に出るとポストにパスを落とされる、という悪循環が続き、時間が進むにつれてリードを広げられます。攻撃面でも確率の高いポストを狙いますが、相手に読まれてパスをカットされ、速攻につなげられてしまいます。

8点差(16-24)をつけられた後半14分過ぎから東江を投入し、ここから東江を中心に9点を奪いますが、5点差まで詰めるのが精いっぱい。反撃及ばず25-30でスウェーデンに敗れました。

 

▽JAPAN CUP 2019(第一戦)

スウェーデン 30(16-12、14-13)25 日本

【得点者】5点:杉岡、北詰、部井久、3点:東江、2点:徳田、元木、1点:柴山、信太、岡元

無得点に終わった韓国戦から気持ちを切り替えた部井久は最多タイの5得点を記録

無得点に終わった韓国戦から気持ちを切り替えた部井久は最多タイの5得点を記録

 

ライン際で日本DFを圧倒したスウェーデン・ベルゲンダール

ライン際で日本DFを圧倒したスウェーデン・ベルゲンダール

 

スウェーデンの高さ、巧さに対応できず、連勝とはなりませんでしたが、韓国戦に続いて新戦力が活躍するなど、収穫も多かったと言えるでしょう。

JAPAN CUP 2019は残り1試合。休息日(21日)をはさんで、22日に再びスウェーデンと戦います。

 

【選手採点・寸評】

No.3 柴山裕貴博(RW) 3
後半25分に待望の代表初ゴール。思い切りよくミドルシュートを打ち込み、ゴールネットを揺らした。

No.5 酒井翔一朗(PV) 3
後半立ち上がりの唯一のシュートチャンスはものにできなかったが、バック陣のシュートをブロックでアシスト。

No.10 杉岡尚樹(LW) 4
先発起用の期待に応え5得点(シュートは6本)。得意のループシュートを2本決めるなど、GKがよく見えていた。

No.11 東長濱秀希(BP) 2
韓国戦に比べると出場時間は長かったが、シュートは0本とスウェーデンの厚いDFを突破できず。

No.12 岩下祐太(GK) 3
前半終盤からゴールマウスを守り、高打点のミドルに苦戦。後半立ち上がりにはノーマークシュートをセーブした。

No.13 笠原謙哉(PV) 3
30失点に抑えられたのは笠原が中央でファイトしたからこそ。DFの要としての存在感を示した。

No.14 北詰明未(BP) 4
初の代表戦は5本のシュートをすべてを決め切る圧巻のプレー。吉野不在を感じさせなかった。

No.15 部井久アダム勇樹(BP) 4
韓国戦とは打って変わって鋭いミドルシュートを突き刺し5得点。速攻にもよく走り、杉岡の先制点をアシストした。

No.16 甲斐昭人(GK) 3
要所でシュートを止めるも、リバウンドが相手に渡るなど不運なシーンが多かった。

No.19 徳田新之介(BP) 3
シュート5本、2得点は数、質ともに物足りない。前半18分の7mTは決めたかった。

No.21 土井レミイ杏利(LW) 3
この試合はベンチスタート。劣勢時に前を狙う姿勢を示した。

No.24 信太弘樹(BP) 3
バランスよく攻めるゲームコントロールはよかったが1得点。もう少し得点がほしいところ。

No.25 元木博紀(RW) 3
60分間、よく走ってチャンスを作るも、シュート6本に対して2得点と精度を欠いた。

No.27 玉川裕康(PV) 3
笠原とのコンビで6:0DFの中央を守ったが、高い打点のシュートの対応に苦しんだ。

No.29 岡元竜生(PV) 2
短い出場時間の中、メインのDFは大きなミスなくこなした。後半11分のノーマークのチャンスは決め切りたい。

No.33 東江雄斗(BP) 4
ベンチスタートも相手DFの特徴をしっかり把握し、16分ほどの出場時間で3得点。突破が力強かった。

※背番号、名前(ポジション)、採点(5点満点)、寸評の順


カテゴリー: 日本代表
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