2019年3月29日

3月23日に千葉・埼玉を舞台に開幕した第42回全国高等学校ハンドボール選抜大会（高校センバツ）もいよいよ大詰め。28日には準決勝が行なわれ、女子は白梅学園（東京）、那覇西（沖縄）、不来方（岩手）、明光学園（福岡）がここまで勝ち進んできました。

1試合目の白梅学園－那覇西戦は、フォーメーションプレーから確実にチャンスを作った白梅学園が前半序盤に主導権を握ります。DFでも相手にプレッシャーをかけ続け、簡単に得点を許さず、前半を終えて11－8と3点のリードを奪います。

那覇西は白梅学園DFの攻略に苦しみますが、ダブルポストを使った攻撃で、徐々にシュートチャンスを演出していきます。後半19分には13－14と那覇西が1点差まで詰め寄りましたが、DFからの速攻などで21分から5連取した白梅学園が那覇西を突き放し、決勝進出を決めました。

・女子準決勝
白梅学園　20（11－8、9－6）14　那覇西

フォーメーションプレーからチャンスを作り続けた白梅学園（写真は布施）

続いて行なわれた明光学園－不来方戦は、前半14分5－4から白石、村上、長谷川らで10連続得点を奪った明光学園が抜け出します。バックプレーヤー陣の強烈なロング、キレのあるカットインに加え、ポスト、サイドと多彩な攻撃で不来方DFを翻弄。守ってもGK柿添と連携しながら相手のミドルをブロックするとともに、ポストへのパスもカットするなど、攻守で不来方を圧倒し、29－15と快勝で決勝進出を決めました。敗れたものの、不来方は1年生エース藤原の強烈なミドルや、右バック戸羽のアウトカットインなどで、最後まで粘り強く戦い抜きました。

・女子準決勝
明光学園　29（16－５、13－10）15　不来方

センバツ初の決勝進出を果たした明光学園

決勝は、セットプレーで確実にチャンスを狙う白梅学園と、機動力を活かした素早い速攻から一気に得点を奪う明光学園の対戦となります。互いにOFでの武器を持っているだけに、いかに相手の長所を消すDFができるかが勝負のポイントとなりそうです。ともに優勝候補の本命と目されていた関東女王の白梅学園と、九州女王の明光学園、どちらに軍配が上がるのでしょうか。

女子決勝は29日10:00～。試合の模様はAI機能を搭載したカメラ「Pixellot」を用いたインターネットライブ中継からも見ることができます。

Check