2019年6月20日
「日韓定期戦2019」が6月19日に東京・アリーナ立川立飛で行なわれました。
男子に先がけて行なわれた女子の日本代表・おりひめジャパンと韓国代表の試合は、立ち上がりに韓国に3連取を許し、主導権を握られます。
日本はセンター横嶋や右サイド秋山らでゴールを狙いますが、強固な相手DFとGKのファインセーブに苦しみ、なかなか得点を重ねられません。それでも交代で入った大山やルーキー中山のスキをつくステップなどで食らいつき、前半を9-13と4点のビハインドで折り返します。
しかし、後半スタートに仕掛けた7人攻撃でミスが相次ぎ4連続失点。勢いづいた相手を食い止めようと、6:0から高めのDFに切り替えたり、メンバーを入れ替えながら流れを引き戻そうとする日本でしたが、攻守ともに相手に上回られ、その後はズルズルと引き離されてしまいました。
最後は20-31と韓国に大きく水をあけられた日本。11月末から始まる熊本世界女子選手権を前に、技術、戦術うんぬんよりも、前後半の入り方、崩れたあとの立て直し方など、メンタル部分の課題があらわになりました。
▽日韓定期戦2019
韓国 31(13−9、18−11)20 日本
【得点者】4点:大山、3点:横嶋、2点:勝連、原、佐々木、中山、河田、1点:角南(果)、藤田、田邉
以下、選手採点、寸評。
【個人採点・寸評】
No.3 角南果帆(PV) 3
ライン際で身体を張ってチャンスを作ろうとしたが、得点になかなか結びつけられず。
No.4 角南唯(BP) 2
キレのあるフェイントは鳴りを潜め、DFでも裏のスペースを使われた。
No.5 塩田沙代(BP) 3
2枚目のDFで気の利いたけん制を見せるなど、DFからチームを盛り立てた。
No.7 藤田明日香(RW) 2
決定率が1/3と物足りなさを感じる結果に。速攻で見せ場を作れなかったのも響いた。
No.9 横嶋彩(BP) 3
力強い突破からの得点はあったが、韓国DFを崩し切るには至らず。
No.12 板野陽(GK) 2
2番手のGKでわずかな出場時間しかなく、そこで結果も残せなかった。
No.13 勝連智恵(LW) 3
前半終盤に速攻によく走り、ワンマン速攻で得点を奪って、いいムードを作った。
No.18 田邉夕貴(LW) 3
1本目のサイドシュートを決め切れなかったのは痛かったが、2本目はGKの近めに打ち抜いた
No.20 秋山なつみ(RW) 2
試合序盤に2本のチャンスがあったが、どちらも決められず、流れを引き寄せられなかった
No.24 原希美(BP) 3
中央のDFでポスト、センターへプレッシャーをかけたが、わずかな詰めの甘さでゴールを許した。
No.25 大山真奈(BP) 4
攻撃が停滞した時に、タイミングを外したステップシュートでチームの士気を高めた。
No.27 佐々木春乃(BP) 2
奪ったのはたったの2点。韓国の堅守の前に武器のロングシュートは通じなかった。
No.28 永田しおり(PV) 3
ケガの影響もあり出場時間は限られたが、中央のDFで身体を張って相手OFを守った。
No.30 亀谷さくら(GK) 4
前半はよく相手のシュートをセーブ。とくにサイドは高確率でシャットアウトした。
No.36 中山佳穂(BP) 3
初代表ながら、よくしなるロング、スキをついたランニングシュートを決め、充分に実力を示した。
No.41 河田知美(LW、BP) 3
今大会は左バックで出場。限られた時間だったが、ステップ、カットインと役割をまっとうした。
※背番号、名前(ポジション)、採点(5点満点)、寸評の順