2015年6月1日
東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)において5月27~29日までの間、日本女子代表が強化合宿を行ないました。
今年10月に愛知での開催が決まっているリオデジャネイロ・オリンピック女子アジア予選まであと半年を切り、持ち味であるアグレッシブなDFを軸に強化を進める日本女子代表。
取材日は、個々のスキルアップを図るとともに、早いパス回しやクイックに打つシュートなどを意識した練習や6対6の攻防を行なっていました。
また、4月の合宿のあと全日本社会人選手権などで、それぞれのチームに戻っていた選手たちは、今回はおよそ1ヵ月ぶりの合宿に。そのため、その期間を埋めるように、積極的にコミュニケーションを取り合って、プレーの修正を行ないながら気持ちを1つにしていく姿がありました。
今後は、本格的に本番(アジア予選)を意識した実戦的な強化が中心となっていきます。NTCでの合宿を終えた日本女子代表は、5月30日、ハンガリー遠征に出発しました。身体の大きな選手との練習試合やトレーニングで、世界と戦う感覚を磨いていきます。
さらに、帰国後の6月26~28日には広島でヒロシマ国際が開催されます。ヒロシマ国際では、アジアのライバルでもある中国代表と、キャプテン本多が在籍するデンマークのクラブチーム・SKオーフス、広島メイプルレッズとリーグ戦を行なう予定です。
今回の合宿からヒロシマ国際まで1ヵ月間の長期合宿の中で、実戦の機会を積むとともに、チームとしてのまとまりをよりいっそう深めていきます。
栗山監督はこの1ヵ月で「遠征や実戦をとおして、たくさんのことを試し、アジア予選を戦うにあたっての課題を1つでも多く見つけたい」と話しました。
選手たちも「強みとして使えるものをいくつも見つけていきたい」(田中・ソニーセミコンダクタ)、「自分自身どうゲームをつくっていくか考えるとともに、本番が数ヵ月後に迫り、時間がない中でどのプレーを取捨選択するかを見極めていきたい」(石立・フェヘールバール/ハンガリー)、「ハンガリー遠征では、スピードや体格の差など、日本で感じることができないことを身体にしみこませたい」(横嶋か・北國銀行)とそれぞれ今後1ヵ月の取り組みについて明確にしているようでした。
ヒロシマ国際展望は6月20日発売の7月号にてお伝えします。お楽しみに。
【合宿参加メンバー】
本多恵(SKオーフス/デンマーク)、石立真悠子、田邉夕貴(フェヘールバール/ハンガリー)、横嶋かおる、石野実加子、塩田紗代、横嶋彩、角南唯(北國銀行)、藤間かおり、東濱裕子、永田しおり、白石さと(オムロン)、松村杏里(広島メイプルレッズ)、田中美音子、飛田季実子、川村杏奈(ソニーセミコンダクタ)、原希美、池原綾香(三重バイオレットアイリス)
※田邉夕貴はハンガリー遠征から合流