2015年5月31日
昨年、アジア男子ジュニア選手権で3位に入り、世界大会への切符をつかんだ男子ジュニアチームが、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を行ないました。
今回の強化合宿は5月25日から31日までの6日間。7月20日に始まる世界男子ジュニア選手権(ブラジル)に向け、チームの強化と選手選考を兼ねて練習をしています。今回はアジアジュニア選手権の代表選手に加え、この春に各地リーグ戦で活躍した吉野(明大)、佐藤(東海大)ら大学2、3年生の22人が招集されました。
まず身体作りからスタートしたこの日の練習では、「(楽しんで取り組むのはいいが)楽しくやるだけにならないように」と佐藤壮一郎監督(大同大男子部監督)が時おり激を飛ばすシーンも見られ、選手たちはメリハリをつけて練習に取り組んでいました。
パス、シュートのトレーニングをしたあとは、メンバーを3つに分け、6対6の攻防練習へ。
この練習がちょっと変わったものでした。DFに入る選手それぞれが、ボールを持ちながら守るという内容。
手でなく足を運んで守るというDFへの意識づけとともに、よく動いてくるDFを突破するためのOF練習でもあります。
どうすれば相手DFを誘い出し、突破できるかを理解し、それをプレーで表現できたチームには「ナイスプレー!」と大きな声をかける佐藤監督が印象的でした。
練習をとおして、原田(大同大)、藤村(中部大)ら新しく呼ばれた選手たちがブラジル行きをかけて必死のアピールする姿が見られ、こうしたことがチームにとって大きな刺激になっていることは明らか。
佐藤監督も「悩ましいね」とメンバー選考にうれしい悲鳴をあげていました。
選手たちも「持ち味の速攻を出しつつ、いろいろなことを吸収したい」(中大・杉岡)、「より日の丸を意識している」(日大・水町)とモチベーション高く練習に取り組んでいました。
そして、最大のターゲットにしている世界ジュニア選手権の組み合わせは、先日ブラジルで行なわれ、以下のように決まりました。
A組:スウェーデン、ロシア、オランダ、チュニジア、ベラルーシ、パラグアイ
B組:スペイン、ルーマニア、セルビア、カタール、アンゴラ、ポルトガル
C組:デンマーク、フランス、アルゼンチン、チリ、韓国、アルジェリア
D組:ドイツ、ブラジル、エジプト、ノルウェー、ウルグアイ、日本
日本は、昨年のU-20ヨーロッパ選手権を制したドイツ、地元ブラジルらと同じ組に。
相手チームの情報がまだまだ少ないこともあり、この合宿中にドイツの試合映像を見て吉村晃コーチ(豊田合成コーチ、弊誌で連載コラム『AY−COPENHAGEN Z』を執筆中)を中心に分析するようです。
男子ジュニア代表は、6月にも強化合宿を行ない、7月14日に日本のほぼ真裏にあるブラジルへ旅立つ予定です。
【強化合宿参加メンバー】
GK:西出克巳、友兼尚也(日体大)、岡本大亮(中部大)
CP:佐藤立盛(東海大)、安倍竜之介、玉川裕康、庄子直志(国士大)、藤勢流、今野利彦、屋比久浩之(日体大)、岡松正剛、楳木武士、堀広輝、徳田新之介(筑波大)、川島悠太郎、齊藤凌、西山尚希(早大)、水町孝太郎(日大)、吉野樹(明大)、藤村勇希(中部大)、原田一沙(大同大)、杉岡尚樹(中大)
※6/12追記 中大・杉岡選手を追加しました
6月 12th, 2015 at 12:32 AM
強化合宿メンバーの名前、足りなくないですか?
6月 12th, 2015 at 11:59 AM
わたがし さん
ご指摘ありがとうございました。杉岡選手を追加いたしました。