2009年12月30日
全日本総合女子の部の取材に行ってきました。
結果はすでにご承知と思いますが、オムロンが激闘の末、20-19の1点差で北國銀行を下し、5連覇(通算13回目の優勝)を達成しました。
見どころ、ドラマにあふれる決勝戦の中で、強いて特筆したいのが、オムロン・藤間かおり選手、北國銀行・田代ひろみ選手と、この大会の直前に行なわれた世界女子選手権でも日本チームのゴールを死守した2人の活躍ぶり。
2人の『競演』なくして、このロースコアでの激戦は生まれ得なかったでしょう。
勝負所で相手のシュートを見事にシャットアウトした場面はもちろん、相手シューターにプレッシャーをかけ、そのシュートがバーをたたいたり、枠外へと押し流された場面も多数。
決勝戦ばかりでなく、試合の序盤で、あるいは前半で当たりがもう1つ、という展開でも、しっかりと試合の中で修正し、自分の役割を果たし続けた姿も頼もしかったです。
わずか1点で勝利の女神はオムロンに微笑み、藤間選手は最優秀選手賞を獲得と、大きく明暗が分かれましたが、アフター世界選手権の効果、存在感を存分に感じさせてくれた2人でした。
最優秀選手の藤間選手といえば、この全日本総合と並行して開催されていたJOCカップ(12月25日~28日、名古屋)でオリンピック有望選手に選ばれた経歴の持ち主(1997年の第6回大会)。
中学3年生という早い段階から注目、期待された選手が、日本一を決めるキーパーソンとして、さらに世界の大舞台でも躍動するトップアスリートに成長したという意味でも、感慨深いものがありました。
2人の『競演』をはじめ、全日本総合の模様は1月22日発売の2月号で特集します。お楽しみに。
新年もこうした選手たちのドラマを追い続けるとともに、未来のヒーロー、ヒロインたちが夢を持ち続けられる誌面づくりにまい進したいと思います。
それでは今年も1年、ありがとうございました。
みなさん、良い年を迎えてください。