2015年9月14日
16才以下の日本女子代表が、韓国との親善試合を前に活動をスタートしました。
東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)にて、9月12日から合宿をしています。
6月に予定していた韓国への遠征がMARS(中東呼吸器症候群)の影響により延期になったため、今年度の活動は今回が初めて。
今月16日から佐賀で韓国チームの受け入れが始まるだけに、チーム作りに割ける時間はわずか。より集中した練習が求められます。
13日からは16人全員が合流。練習の序盤から基礎練習、走り込みで大きな負荷をかけていました。
シュート練習では、それぞれ力強さやテクニックがあったりと、この年代を代表する選手ということがよくわかります。ただ、集まったばかりとあって、コミュニケーションの部分ではまだまだよそよそしい部分も感じられました。
その後は攻撃のきっかけの確認、速攻のつなぎを行ない、この日の午前練習はここまで。
選手たちは息を切らしながらも、よく集中していました。
5年連続でこのカテゴリーを任されている尾石智洋監督は、今年のチームについて「小学生から経験している選手がだいぶ多くなってきたので上手な選手が多い。また例年に比べ左利きが多い(4人)ので、そこを活かしたい」と話し、「昨年からメンバーに入っている選手にチームを引っ張ってもらいたい」と金城(佼成女高)、金山(高岡向陵高)、尾辻(明光学園高)の3選手にコート内外での活躍に期待していました。
先日のアジアユース選手権(インド)を経験したGK宝田(水海道二高)は「積極的に声をかけてコミュニケーションを取っていきたい」と話し、そこ言葉どおり、練習中からチームメイトとやりとりする姿がめだちました。
短い期間での合宿となりますが、そうした中でも尾石監督は日本女子代表の存在が大きいと感じているようす。日本女子代表こと「おりひめジャパン」は現在、10月20日からのリオデジャネイロ・オリンピックアジア予選に向け、NTCで長期合宿を張っています。
コートはおりひめジャパンが優先的に使うため、練習時間は流動的になるものの「(おりひめジャパンの)緊張感ある練習を間近で見られる」と尾石監督。めざすべき日本代表がすぐそこにいるのは、U-16のメンバーにとってこれ以上にない刺激になるでしょう。
今年度の活動は変則的になりましたが、チームの目標は変わらず『打倒韓国』。尾石監督、麻生薫コーチは、練習中から相手を意識させたトレーニングを組んでいました。
ここ4年間は日本ラウンドで勝利しているだけに、今回も負けられません。選手、スタッフ全員で意識を高め、親善試合に挑みます。
今年の日本での親善試合は9月19日に佐賀・トヨタ紡織九州クレインアリーナで開催され、今回はU-16日本男子代表チームも同じ日に韓国チームと親善試合を行ないます。
男子の試合は12時45分、女子の試合は14時45分スローオフ予定。
また、韓国への遠征は韓国チームが来日した際に日程を調整し、最終決定するようです。
なお、男子はすでに韓国遠征を終え、23-22で勝利しました。
親善試合の詳しい情報は日本ハンドボール協会のホームページにて。
【U-16日本女子代表選手団】
・スタッフ
団長:角紘昭(日本ハンドボール協会)
監督:尾石智洋(日本ハンドボール協会)
コーチ:麻生薫(日本ハンドボール協会)
トレーナー:内田春菜(日本ハンドボール協会)
・選手
金山桃歌/富山・高岡向陵高1年/170cm/GK/右
中村歩夢/岩手・不来方高1年/171cm/BP/左
阿部美幸/東京・佼成女高1年/167cm/BP、RW/左
金城ありさ/東京・佼成女高1年/161cm/BP/左
小林可奈/茨城・水海道二高1年/158cm/BP、RW/左
滝川莉奈/茨城・水海道二高1年/161cm/PV/右
今川真奈/山梨・日川高1年/166cm/BP/右
小野あゆみ/神奈川・緑が丘中3年/171cm/BP/右
滝川璃紗/東京・東久留米西中3年/167cm/BP、LW/右
伊藤愛莉/愛知・名経大市邨高1年/165cm/BP/右
三村亜美/岡山・玉野光南高1年/165cm/BP/右
宝田希緒/茨城・水海道二高1年/166cm/GK/右
横田希歩/山口・高水高1年/158cm/BP、LW/右
尾辻素乃子/福岡・明光学園高1年/171cm/PV/右
東江華奈/沖縄・浦添高1年/157cm/BP、LW/右
舟久保朱音/三重・四日市商高1年/175cm/GK/右
※左から選手名、所属、身長、ポジション、利き腕の順
U-16日本女子代表ページ:http://www.handball.jp/games/2015/nikkan_u16/2015nikkankoryu_u16w.html
U-16日本男子代表ページ:http://www.handball.jp/games/2015/nikkan_u16/2015nikkankoryu_u16m.html