2009年10月14日
少し遅くなってしまいましたが、10月11日に終了した北海道学生秋季リーグ戦の結果をお伝えしましょう。
予想どおり、王者・函館大とチャレンジャー・道都大が、ともに4戦全勝で最終日の最終戦で激突。
会場には、遠方から応援に訪れたOBの姿もあり、この一戦への注目度の高さがうかがえました。
元々、コートに立つ4年生は2人のみというチーム編成だった上に、ケガ人が出たことで1年生がディフェンダーに入るなど、不安要素も多かった函館大。
一方の道都大は、4年生が多くコートに立ってチームを引っ張り、随所で下級生も活躍して、4年生をフォローする理想的な編成。
函館大・松監督も「これまで戦ってきた中で最強」と高く評価し、警戒するチームへと仕上がっていました。
リーグ戦前の評判も、時代、社会の流れに連動して歴史的な「CHANGE」が起こるのでは、という空気が強く感じられるものでした。
試合開始直後は、道都大が函館大の7mTをシャットアウトしたり、リバウンドをマイボールとして、着実に得点につなげるなど「CHANGE」を予感させる勢いをつかみかける展開。
しかし、函館大セブンはその勢いをあわてず押し返します。
春季リーグ戦時以上の危機感に包まれる中で、春以上の結束力を見せ、底力を発揮。
その函館大セブンの底力、執念に押されたのか、道都大セブンは攻勢だった序盤以降、チャンスは作るものの肝心のシュートを決めきれずに失速。
28-20と予想以上の大差で大一番を制した函館大が、リーグ46連覇(通算56回目の優勝)、連勝記録も229(1引き分けをはさむ)に伸ばしました。
クッキリとコントラストを描いた両セブン。
彼らを見つめながら、「CHANGE」の瞬間、「CHANGE」後の北海道球界を見てみたかった、という思いと、偉大な連覇・連勝記録があってこその独特な緊張感を引き続き味わうことができる、という思いが湧いてきた試合後でした。
函館大、道都大双方のいっそうレベルアップした上での激突、その両者の戦いに割って入る第3の勢力の台頭に期待しながら、新シーズンを待ちたいと思います。