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2016年3月19日

【リオ・オリンピック世界女子最終予選】おりひめ初戦を快勝で飾る

【リオデジャネイロ・オリンピック世界女子最終予選】
日本 37(19−8、18−12)20 チュニジア

 

日本は藤井がリバウンドを拾って先制すると、池原、松村の両サイドの得点などでリードを広げ、前半4分50秒で5−0とする。その後もオープンDFが機能し、原がドリブルカットから速攻に飛び出すなど、堅守速攻で試合の主導権を握った。

 

チームをさらに勢いづけたのが、途中出場のセンター・横嶋(彩)だった。入って早々にカットインを決めると、真ん中で大きく動いて右バックの藤井をフリーにするなど、積極的に前を狙いながら、周りを活かした。特にトップスピードで走り込んでからのループシュートは鮮やかで、国際試合でも通用する緩急を身につけたと言っていいだろう。横嶋(彩)の活躍もあり、前半15分で12−1と、日本は大量リードを奪った。

 

横嶋(彩)はチュニジアDFを縦横無尽に切り裂いた

横嶋(彩)はチュニジアDFを縦横無尽に切り裂いた

 

その後も塩田のロングや川村のステップに、池原、相沢が右サイドから決めるなど、全員のいいところが出た日本が37−20で危なげなく勝利した。初戦のベストプレーヤーに選ばれたのは、チーム最多の8得点をあげた藤井。昨年12月の世界女子選手権後はブランクがあったが、2週間の準備期間でキレを取り戻した。藤井は「石立、横嶋(彩)の両センターが、うまくチャンスを作ってくれました。身体はギリギリだけど、トレーナーの力もあって、ここまで持ってくることができました」と、周囲の協力に感謝していた。

 

振りの速いシュートでゴールを量産し、MVP獲得の藤井

振りの速いシュートでゴールを量産し、MVP獲得の藤井

 

栗山監督は「今日はDFから速攻だけでなく、セットOFでとどこおりなく機能していたことを評価したい」と言い、「横嶋(彩)は日本が躍進するためのキーポイント。これまではなかなか試合に出られなかったけど、今日のような本物の経験をしたことで、自信になったのでは」と、横嶋(彩)の成長を喜んでいた。

 

日本の次の対戦相手は、世界選手権銀メダルのオランダ。初戦では地元フランスに24−17で勝利した。組織力が高く、視野の広いプレーができるチームで、GKウェスターの阻止率も高い。選手層も厚く、はっきり言って穴のないチームだが、日本がどこまで食い下がれるか。得意のオープンDFでバックプレーヤーの足を封じて、終盤勝負に持ち込みたい。【text by 久保弘毅】

 

【スタート】LW:松村、RW:池原、PV:横嶋(か)、LB:原、RB:藤井、CB:石立、GK:亀谷

 


カテゴリー: 世界, 日本代表
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