2016年6月27日
6月25日に韓国・SKオリンピックハンドボール体育館にて、日韓定期戦が行なわれ、日本男女代表がそれぞれ敵地で韓国代表に挑みました。男子は再任が決まったオルテガ監督、女子は大会前日に就任が発表されたキルケリー監督と、男女ともに外国人監督のもと東京オリンピックに向けスタートを切った大会となりましたが、勝利をつかむことはできませんでした。
【男子】
韓国 29(14-13、15-11)24 日本
・日本得点者
5点:信太、4点:元木、3点:植垣・銘苅、2点:高智・小塩・成田、1点:加藤・東江・山田
先制点こそ韓国に奪われたものの、すぐに日本は今回が代表初選出でスタートからコートに立った小塩のサイドシュートで1点を返し、前半は一進一退のシーソーゲームに。韓国GK李東明の好セーブに阻まれて、なかなか得点が伸びない苦しい時間帯もありましたが、粘りのDFを見せ、離されずに韓国を追いかけていきました。
9-12で迎えた前半21分に日本はタイムアウトを取り、立て直しを図ります。そのあと、成田の速攻と元木のカットインが立て続けに決まり1点差に詰め寄りました。途中韓国に1点返されましたが、パスカットから速攻に出て、強引に前へと切り込んだ成田がセンターからシュートを決め、さらに今度は右から植垣のミドルシュートで13-13と韓国に追いつきました。しかし、前半残り1分を切ったところから小塩、成田が続けて退場し、日本のコートプレーヤーは4人に。成田の退場の際に与えた7mTを厳孝元に決められ、13-14と1点のビハインドを負って前半を終えました。
後半、開始直後の2人少ない状況を1失点で乗り切った日本は、7人攻撃も使って反撃を開始。しかし、うまくいくこともあれば、自分たちのミスから韓国に速攻を許す場面もあり、流れを変えるには至りませんでした。加えて前半同様、相手GKにつかまり得点を積み上げられず、後半11分には14-20と韓国にリードを広げられてしまいます。
試合終盤まで信太や銘苅らで前を狙い、最後まで敵地での勝利をめざした日本でしたが、最終的に24-29と5点差をつけられて敗れ、26年ぶりに韓国を撃破した1月のアジア選手権に続く勝利とはなりませんでした。
【女子】
韓国 37(16-10、21-7)17 日本
・日本得点者
4点:池原・塩田、2点:勝連・横嶋・川村、1点:原・永田(し)・田中
続いて行なわれた女子の一戦。日本女子代表は、塩田のミドルシュート、横嶋のカットインで連取して、好スタートを切りました。GK白石のセーブもあり、前半18分8-7と1点リードしていましたが、そこから韓国・鄭ユラ、沈解寅らに5連続で得点を奪われ、8-12と一気に4点差に突き放されました。前半終了までに少しでも点差を詰めたい日本でしたが、さらに2点離され、10-16で前半を折り返しました。
後半は流れを変えようと男子同様に7人攻撃を仕掛けた日本は、それが功を奏し、右サイドから池原が1点を返しました。しかし、韓国のリズムは崩れることはありませんでした。攻守において日本は韓国に圧倒され、後半12分、日本のタイムアウトの時点で13-26と後半開始から10点を奪われてしまっていました。
その後も得点機は作るものの韓国GK陣にシュートを阻まれ、なかなか得点を奪えなかった日本。結局、後半の得点は7点にとどまり、リオデジャネイロ・オリンピックに向けてヨーロッパ遠征などで調整してきた韓国を前に、17-37の大敗を喫しました。
試合終了後、各チームからMVPが選出され、日本からは男子・信太(大崎電気)、女子・塩田(北國銀行)が選ばれました。
このあと、日本代表は男女とも7月末に開催されるヒロシマ国際に向けて再び調整を行なっていきます。男子代表はヒロシマ国際前の7月8日と10日にカタールとの親善試合に臨むことが決まっています。
日韓定期戦の模様は、7月発売の弊誌8月号(7月20日発売予定)で特集予定です。
今回の試合は、韓国ハンドボール協会Youtube公式アカウントにアップされていますので、そちらをご覧ください。