2013年10月30日
2019年世界女子選手権の熊本開催決定から1夜明けた29日、東京の岸記念体育館で、IHF総会から帰国した日本ハンドボール協会の市原則之副会長らが記者会見を開きました。
会見には市原副会長のほか、日本ハンドボール協会の橋本聖子副会長、川上憲太専務理事、蒲生晴明常務理事の計4人が出席。
記者会見のようす。左から蒲生常務理事、橋本副会長、市原副会長、川上常務理事
招致決定の要因は
・熊本県の力
・2020年の東京オリンピック・パラリンピックがある
この2点を川上専務理事はあげました。
1つ目の「熊本県の力」とは、小野副知事や牧熊本市副市長など総勢15人が現地に入りして見せた熊本の本気度です。この熱意がIHF理事に伝わりました。
そして、9月に開催が決まった東京オリンピック・パラリンピックもやはり大きかったようです。ちょうど前年に世界選手権が開催されるので、その勢いをもってオリンピックにつなげてほしいというIHFの意図もあるようです。
また開催決定にあたり、IHFから3つ要望がありました。
・大会の詳細なプランを提出する
・国際的なファン、メディアを2020年につなげる
・日本の強化をしっかりしていく
この3つは、今後IHFの強化本部長と連携をとりながら進めていくということです。
開催地については現在、熊本県内で10会場を候補にしていて、そこから4~5会場にしぼり競技を行なう計画です。
ですが、決定の要因にもあったように、オリンピック前年に行なう大会ということで、「なにかしら東京でやることも考えている」と市原副会長は明かしました。
どのように東京が関わってくるのかはまだ未定とのこと。
そして、4人が口をそろえて言ったことは「強化」について。
JOCの常務理事も務める橋本副会長は「JOCでの立場を含め、ボールチームゲームの強化は今まで以上に国のバックアップが必要」と話しました。
また、川上専務理事は現在の日本代表とj並行してオリンピック、世界選手権をめざす年代の強化を考えていることを明かしました。
「世界の舞台があるので、選手たちは非常にモチベーションが上がっている。それをしっかり受け止め、2つの大会に向けて日本のハンドボールのレベルを上げていきたい」と今後について話しました。
会見は質疑応答含め30分ほどで終了。
橋本副会長が「これからが大変」と口にしたように、世界で戦えるような体制づくりと強化に強い責任を感じていました。
6年後の熊本と、7年後の東京はどのような大会になるでしょうか。
IHFから贈られた開催決定証