2013年10月9日
東京・味の素ナショナルスポーツセンター(NTS)で合宿をする日本女子代表チームを取材してきました。
今月6日まで東京国体が行なわれ、今週末には日本リーグの試合もある中で行なわれた合宿。
招集された選手のほとんどが過密スケジュールの中での合宿にも関わらず、選手たちは疲れを見せないプレーをしていました。
時に、スタッフ、選手がともに笑顔を見せる場面もあり、練習の雰囲気はとてもいいものだったと思います。
では、なぜこの時期に合宿だったのでしょうか?
栗山監督は
「8月のヨーロッパ遠征から世界選手権直前の合宿まで集まらないと約2ヵ月も空いてしまうので集めた。今回の目的は相手への準備。DFシステムの確認だけでなく、強豪相手への感覚を引き出したい。この狙いはだいたいできたと思っている」と話しました。
そうです。12月にはセルビアで世界選手権が行なわれます。
これから12月まで、日本リーグ、全日本学生選手権大会と選手たちは各チームでの活動が盛りだくさん。
東京国体でほとんどの選手が東京に来ていたこの時期は、代表選手たちも集まりやすかったはずです。
練習では、まずDFの確認が行なわれました。
基本の形となる6:0DFの中で流動的に2人のDFが前に出てくる動きの確認をしていました。相手に躊躇させたり、ミスを誘ったりするのが目的だったようです。
ポジションやメンバーを変えながら繰り返し確認したあとは、半面での6対6、DFから速攻と徐々に実戦に近い形で練習は進みました。
こういった練習の中でもこまめに選手同士や監督・コーチと選手間でのコミュニケーションをとる姿がみられ、1つひとつのプレーを全員で理解しようとする意識の高さを感じました。
また、ベテラン選手が今回参加した学生の川村杏奈(東海大)、網谷涼子(筑波大)、白石さと(東女体大)などとフリー練習で相手をする場面もあり、年代を超えて結束していこうという気持ちが伝わってきました。
監督の話に聞き入る選手たち
若手にこまめに声をかける高橋選手
最後にGKの練習が重点的に行なわました。
とくに学生の2人(網谷、白石)は、鍛えられていました。
練習後「鍛えられることはとても有難いですし、勉強になります!高校の時からユースなどで一緒に頑張ってきたので、これからもともに頑張ります!」と目を輝かせていました。
監督自らの球出しでのキーパー練習
今日が合宿最終日だっため、練習は午前中の2時間半で終了し、選手は各々のチームに帰って行きました。
また次の合宿まで1ヵ月ほどですが、各チームに戻りパワーアップした選手の姿が早く見たいものです。