2013年7月24日
7月26日から28日にかけて開催されるヒロシマ国際。
開催が迫ったこの大会に向けて、東京・味の素ナショナルスポーツセンターで合宿をする日本女子代表を取材してきました。
取材日の22日は、合宿も大詰めの段階に。スタート時はケガ人が多く、全体練習に参加できない選手も多かったようですが、この日はほぼ全員が参加できる状態にまでなっていました。
入念にストレッチを行ない、練習開始。サーキットトレーニングをこなしたあとはCP、GKに分かれてのトレーニングです。
この日の練習で重点的に取り組んだのが、ポストが中継にきた時の2対2と、BPが2枚目のアウトを積極的に狙う練習でした。
きっかけは決めているものの、攻撃のアイデアは選手任せ。自分たちで考え、状況判断することを栗山監督は選手に促していました。
その後、同じように3対3、6対6と人数を増やして攻撃の形を確認していました。
大会が近いこともあり、いつも以上に6対6の攻防練習に集中する姿が見られた
一方、GK陣は元日本代表の北野香代さん(旧姓・松尾)が特別コーチとして参加して指導にあたりました。
いろいろな道具を使って行なうトレーニングは見ているだけでもおもしろいものばかりでした。
GK陣を指導する北野さん(中央)
チューブで反対方向に引っ張りながら腰の移動を意識したトレーニングもあった
約2時間半で午前中の練習は終了。メリハリをつけた練習内容で、チームの雰囲気はいいように感じられました。
ヒロシマ国際に臨むメンバーには、5月末の日韓戦から数人が入れ替わりました。
新しくメンバー入りしたのは田邉、河田(ともに北國銀行)、早船(三重)の3選手。
田邉選手は2012年12月のアジア女子選手権のメンバーでした。その後ケガもあり、一時代表から離れていましたが、それ以来の復帰です。
フル代表初選出の河田選手は、160cmと小柄ですが、抜群のシュート力を持つ選手です。
選出した理由について栗山監督は「彼女は高さでは勝負できないが、サイドとバックプレーヤーができるユーティリティ性を持っている。バックプレーヤーのロング、ミドルだけではいずれは苦しくなる。サイドで身体を張れる存在がほしい。将来性を含めて招集した」と話しました。
また、栗山体制では初の選出となる早船選手については「本当は最初(代表監督就任直後)から彼女を呼びたかった」と切り出し、続けて「彼女自身の気持ちを尊重して、しばらく代表から距離を置いていた。今回から来てくれたので、センターとしてのゲームメイク、また数少ない左利きのバックプレーヤーとして期待している。彼女はすばらしい感性を持っている」と栗山監督は早船選手の存在に大きな期待を寄せていました。
将来性とユーティリティ性を買われた河田
栗山ジャパン初招集の早船
今回のヒロシマ国際は、日本代表のほかに、カザフスタン、中国、広島メイプルレッズの4チーム総当たりになります。
この時点で中国については、どのようなメンバーでくるのか不確定でしたが、カザフスタンはフル代表でくるとの事前情報もあり、栗山監督は「前回(アジア女子選手権3位決定戦、21-20で日本が勝利)カザフスタンと戦った時はマン・ツー・マンDFでしのいだが、今回は取り組んできた機動力を活かしたDFシステムをフルでやりたい」と意気込んでいました。
日本代表は26日に広島メイプルレッズ、27日に中国、28日にカザフスタンと戦います。
今大会は、湧永製薬によるインターネット配信'が行なわれます。
そのほかの情報は日本協会ホームページにてご確認ください。
大会に臨む男女メンバーが発表されています。