2016年11月28日
第41回日本ハンドボールリーグ(JHL)のレギュラーシーズンは、11月26日に行なわれた第11週をもってブレイクに入りました。再開は年明け1月7日からになります(男子は2月11日の第17週に再開)。
第41回大会が開幕して約3ヵ月。男女それぞれ熾烈な争いを繰り広げてきました。
男女ともに、ここまでの結果を振り返ります。
攻守がかみ合う大同。東江は新人らしからぬプレー連発
まずは男子。第11週までにそれぞれ11、12試合を消化。残りは4、5試合と終盤戦に入りました。
現在の順位は以下のとおり。
【男子順位】
1位:大同特殊鋼(勝点21)
2位:トヨタ車体(18)
3位:大崎電気(16)
4位:湧永製薬(14)
5位:琉球コラソン(12)
6位:豊田合成(11)
7位:トヨタ自動車東日本(8)
8位:トヨタ紡織九州(3)
9位:北陸電力(0)
首位に立つのは、王座奪還をめざす大同特殊鋼。10勝1分1敗の好成績でひと足先にプレーオフ出場を確定させました。
OFはポスト朴重奎、右バック野村、センター藤江が連動しています。とくに左バックに入るルーキーの東江は開幕からスタメンとして堂々とプレー。7mTも任されるなどゴールを量産し、90得点で得点王争いをリードしています。DFはベテランの千々波をトップに据えた5:1DFがよく機能するなど、攻守の歯車がかみ合っています。
上位陣に敗れたものの、4位以下にはきっちり勝利を収めたトヨタ車体が2位につけています。引退者や故障者続出で組織的なDFの構築に時間を要していますが、その分、門山、津屋、渡部らの攻撃陣が好調です。
王者・大崎電気は大同、車体に勝利するも、湧永製薬に1分1敗と負け越し、豊田合成にも1勝1敗とつまずきが響いて3位。中断前最終戦となったトヨタ紡織九州戦でも終盤に3連打を許し引き分けに持ち込まれました。
第11週で琉球コラソンに逆転勝利した湧永が4位に浮上。1点差の勝利が4つと勝負強さがめだちます。5位の琉球は大崎から移籍してきた石川が、右バック趙顯章と強力コンビを形勢しています。元スペイン代表のロペス、元日本代表の武田(元大同)を加えた合成は6位。序盤戦は好スタートを切ったものの、そこから黒星が先行しています。再開後に巻き返しなるか。復調の兆しを見せる7位・東日本は開幕から出遅れましたが、徐々にプレーオフ圏内との勝点差を縮めてきているので、プレーオフの出場権をかけた争いはまだまだ白熱しそうです。8位・紡織、9位・北陸電力という順位になっています。
北國が独走態勢へ。連勝記録も更新中
女子は第7週を終えた時点で中断期間に入りました。
ここまでの順位は以下のとおり。
【女子順位】
1位:北國銀行(勝点16)
2位:オムロン(12)
3位:三重バイオレットアイリス(10)
4位:広島メイプルレッズ(10)
5位:ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(8)
6位:HC名古屋(4)
7位:飛騨高山ブラックブルズ岐阜(0)
女王・北國銀行の独走が止まりません。開幕から8連勝を飾り、首位に立っています。GK寺田を中心とした堅守から、縦に早く攻める速攻で相手を圧倒します。塩田、石野、横嶋のバック陣に加え、河田、大山と戦力充実。左腕・角南もヒザの大ケガから復帰するなど、さらに選手層に厚みを増しました。また、第38回大会から続くレギュラーシーズンの連勝を39にまで伸ばしました。こちらの記録をどこまで伸ばすのか、またどのチームがこの記録にストップをかけるのかも楽しみの1つです。
2位はオムロン。経験豊富な東濱、永田を軸にDFが安定し、新守護神・山中もフィットしてきています。
三重バイオレットアイリスは、3位と好位置につけています。北國、オムロンの上位2チームには敗れたものの、広島メイプルレッズに1勝1敗、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングに2勝と、波に乗っています。再開後にはキャプテンの原が復帰予定。このまま初のプレーオフ進出をめざします。
4位・広島、5位・ソニーと続いて6位にHC名古屋、7位に飛騨高山ブラックブルズ岐阜。名古屋は、第2週で飛騨高山に勝利し連敗を31でストップさせ、さらに2勝目もあげました。飛騨高山は持ち味のDFが安定していますが、なかなか接戦をものにできず9連敗で最下位に沈んでいます。この中断の間にどこまで立て直してこれるか。DFの基盤はあるので、巻き返す可能性も充分。
1ヵ月後に再開となる今シーズンのJHL。各チーム、この中断の間に、どのようにパワーアップしてくるでしょうか。1月からのラストスパートをお見逃しなく。
また、レギュラーシーズン上位4チームによるプレーオフは、先日お伝えしたように、男子は3月18、19日に東京・駒沢体育館で、女子は翌週の25、26日に熊本・アクアドームくまもとで開催されます。