2014年1月16日
日本ハンドボール協会は16日、東京・岸記念体育館で記者会見を開き、来年の世界男子選手権(カタール)の予選を兼ねた第16回アジア男子選手権(1月25日~2月6日、バーレーン・マナーマ)に挑む日本男子代表のメンバー16人を発表しました。
記者会見に臨む清水監督(左)と信太選手
ロンドン・オリンピック後、監督に就任した清水博之監督にとっては、初めてのアジアの大会。
世界への切符がかかる重要な大会に清水監督は「目標はアジアのチャンピオンになること。全力で取り組んでいきたい」と意気込みを語りました。
日本は1次リーグでカタール、UAE、クウェート、イラク、オマーンと中東勢ばかりのB組に入り、「中東の情報は少なく、独特の不気味さがある」と津川強化本部長が話すとおり、相手の戦力は未知数なところが多いのが現状。
地元世界選手権に向けて着々と強化を進めているカタールは、アジアNo.1をめざす日本にとって大きな脅威になりますが、それ以上に清水監督が重用視していたのが、初戦のクウェート戦でした。
初戦を手にして波に乗ることができれば、準決勝進出も見えてくるでしょう。
「(5月に行なわれた)日韓戦よりもやれると選手たちを信じている」と話していました。
その日本代表のカギとなるのがDF。
清水監督は日韓戦の5:1DFよりも高く出て、中東のチームに対し、よりプレスをかけていきたいとの考えを明かしました。
中東勢とは体格差があるので、前からプレスをかけてボールを奪い、どれだけ速攻につなげられるかが重要になりそうです。
メンバー選考に関しては、「年令構成も考えつつ、各ポジションに2人ずつと、ディフェンダー2人の16人を選んだ」と清水監督。
選手を代表して会見に出席した信太弘樹選手(大崎電気)は、「1年間、チームとしてやってきたので、個々の役割をしっかり果たしたい。OFは速いクロスからのクイックシュートや、ポスト、サイドなど確率の高いポイントで勝負していきたい」と、力強く話しました。
アジア男子選手権に臨むメンバーは以下のとおりです。
№1 志水 孝行(湧永製薬、GK)
№2 森 淳(大崎電気)
№3 小澤 広太(大崎電気)
№4 地引 貴志(大同特殊鋼)
№5 高智 海吏(トヨタ車体)
№6 石戸 貴章(トヨタ車体)
№8 渡部 仁(トヨタ車体)
№9 武田 享(大同特殊鋼)
№11 信太 弘樹(大崎電気)
№13 加藤 嵩士(大同特殊鋼)
№16 甲斐 昭人(トヨタ車体、GK)
№18 成田 幸平(湧永製薬)
№19 時村 浩幹(大崎電気)
№20 岸川 英誉(大同特殊鋼)
№22 千々波 英明(大同特殊鋼)
№24 野村 喜亮(大同特殊鋼)
日程などは日本協会ホームページからご確認ください。
開催地のカタールを除く、上位3チームが世界選手権の出場権を得ます。
また、会見では株式会社モルテン(以下、モルテン)が、国際ハンドボール連盟(IHF)と公式試合球契約を結んだとの発表もありました。
契約の詳細は非公表ですが、IHFが主催するすべての試合でモルテンのボールが使用されるとのこと。
6月にクロアチアで行なわれる第19回世界女子ジュニア選手権から、モルテンのボールになるようです。
各大会で使用されるのは、日本リーグなどでお馴染みの「X5000」になります。
IHFのリリースはこちらから。