2017年3月27日
3月25日の準決勝に続いて26日、熊本・アクアドームくまもとで行なわれた第41回日本ハンドボールリーグ(JHL)・女子プレーオフ決勝戦は、レギュラーシーズン1位の北國銀行と同3位の広島メイプルレッズが対戦。終始DFが安定するとともに、CP14人のうち10人が得点をマークと層の厚さを見せつけた北國が、準決勝でオムロン(レギュラーシーズン2位)を倒して勢いづく広島の挑戦を力強くはね返しました。
【試合結果】
北國銀行 23(11-8、12-6)14 広島メイプルレッズ
前半開始1分過ぎに門谷、5分過ぎには李美京で広島が2点連取。広島の守護神・板野の堅守にも苦しんだ北國はイヤな流れになりかけましたが、8分、10分と河田の連打で2-2の同点に追いつくと、広島のミスを得意の速攻につなげたり、エース横嶋が果敢に前を狙って広島DFを揺さぶり、17分、6-4と先行しました。
スタートでの重苦しさを早い段階で振り払った北國は、先手先手でメンバーを入れ替えながら優位を保ち、11-8と3点リードで後半に向かいました。
後半も先制点を奪ったのは広島でしたが、北國はすぐさま鰍場、大山で連取。広島の追撃の芽を摘んだ北國は、前半から安定していたDFの連携がいっそうよくなり、広島のOFをエース李美京頼みの状態に追い込みました。
11分、16-11、15分、19-12とリードを広げて終盤を迎えた北國に対し、広島は北國の強固なDF、安定した試合運びの前に、反撃の糸口を見出せないまま。
終盤も橋本の7mTシャットアウトやルーキー佐々木、ベテラン翁長のゴールなど、選手層の厚さを見せつけ、さらにリードを広げた北國の独擅場。23-14と9点差をつけて広島の挑戦を退けた北國が、3連覇(通算4回目の優勝)を果たしました。
試合後の表彰式では、厳しいマークを受けながら8得点と現役韓国代表の存在感を示した広島・李美京が殊勲選手賞、その李美京とのマッチアップで高いDF力をアピールし、流れを引き寄せた活躍を評価された北國・石野が最高選手賞を受賞しました(ともに初受賞)。