2017年5月8日
ゴールデンウィーク最終日の5月7日、埼玉・富士見市立市民総合体育館のリニューアルイベントで日本男子代表が大崎電気と戦いました。
8日に全館リニューアルオープンする同体育館の記念イベントの一環として行なわれたこのエキシビジョンマッチ。ダグル・シグルドソン監督が就任した新生・日本代表にとっては初めての試合になりました。
日本代表は信太、植垣(ともに大崎)や徳田(筑波大)、玉川(国士大)の大学生コンビらがスタートからコートに立ち、GKには初招集の佐々木(豊田合成)を抜擢。
前半終盤、大崎に連打を許し13-14とリードを許して折り返しましたが、日本代表は後半からゴールを守ったGK木村(大崎)を軸にDFから流れをつかみ始め、小澤(大崎)、渡部(トヨタ車体)の両翼の速攻などで逆転してそのまま逃げ切り、30-25で勝利しました。両チームともにスピードあふれる攻守を披露し、詰めかけた観客をおおいに沸かせました。
新体制初戦となったこの試合から指揮官がめざすスタイルを感じられたのがDFです。
スタートから6:0DFを敷き、中央に笠原(車体)と玉川の197cmコンビ、2枚目には信太(188cm)と成田(191cm)を配置し、身体のサイズから世界との戦いを意識していることが感じられました。
シグルドソン監督は「この合宿ではDFに重点を置いてトレーニングをしてきた。これからDFをもっとよくして失点を減らしていきたい」と話しました。
「監督からあまり言葉でどうしろとは言われていないが、練習の内容から意図を感じている」と中央を守る笠原。合宿では高さがあるアイスランド人選手たちに対してどうのように守るかを徹底してきました。この日は速さがある大崎OFに対してその守り方があまり機能していませんでしたが、選手同士でコミュニケーションを取り、後半から修正し流れを引き寄せました。
今回の合宿ではフィジカルトレーニングを多くこなし、戦術を落とし込む練習にあまり時間を割いてこなかったという状況でしたが、試合中に立て直し逆転につなげられたことがなによりも収穫でしょう。
日本代表はこのあと今月12日まで合宿を行ない、7月29日には日韓定期戦(東京・駒沢体育館)で韓国と戦います。