2017年7月3日
第5回東アジアU-22選手権が6月26日から岩手県花巻市で開催され、日本男子チームとして出場したU-22日本男子代表が最終日(7月2日)に韓国を破り、見事に初優勝を飾りました。
日本勢の優勝は男女通じて初めてになります。
日本男子は、中国などを寄せつけず3連勝。そして大会最終日に日韓戦を迎えました。大会に入ってからグンと調子を上げてきた日本は、立ち上がりから攻勢に出ます。前半9分4-4の場面から小澤の連取を皮切りに、わずか9分間で10点を決めて15-6と大量リードを奪います。守ってもGK岡本が韓国のシュートをことごとくシャットアウト。躍動感あふれる日本のプレーに、集まった1300人の観客も盛り上がります。
ここから韓国の猛攻を受けた日本は、後半7分に18-18と同点に追いつかれます。
一気に逆転を許してもおかしくはないシーンでしたが、直後にセンター牧野が強引に突破し勝ち越すと、流れは日本に傾きます。左腕エース徳田が鋭いシュートを突き刺すなど怒濤の6連続得点で再び韓国を突き放し、さらに後半19分から4連取で28-19と再び9点差に広げて勝負あり。30-22で歴史的な勝利を収め、地元大会で初の頂点に立ちました。ネメシュ監督は「韓国戦はGK勝負と思い、前日は2人のベンチ入りだったが、この試合GKを3人体制にした。とにかく岡本がすごかった」とビッグセーブ連発の守護神を手放しで称賛しました。
女子チームは、7月15日から始まるアジア女子ジュニア選手権(香港)に出場するジュニア代表(U-20)が参加しました。大型選手を揃える中国に押し切られ、韓国にも敗れ3位という結果でしたが、「全体をとおして収穫が多い大会だった」と齊藤女子アンダー部長。優勝した韓国との一戦では、開始わずか1分でセンター相澤が目の下を切るアクシデントもあり立ち上がりに苦戦しましたが、後半は冷静さを取り戻し、DFで粘りを見せました。韓国を24失点に抑えたことに対して楠本監督は「目標としていた25失点以下は達成できた」と手応えを感じていました。
残された時間はわずかですが、実戦の中で出た課題のクリアに取り組み、世界行きの切符をかけてアジアジュニア選手権に臨みます。
競技終了後のフェアウェルパーティーで個人表彰が発表され、優勝した男子チームから大会MVPに牧野、ベストセブンに玉川、岡本がそれぞれ選ばれました。女子では中山がベストセブンを受賞しました。
この大会の詳報は、弊誌8月号(7月20日発売)にて。大会初制覇の男子チームを中心に、選手たちの活躍をお伝えします。
【男子最終順位】
優勝:日本 4勝
2位:韓国 3勝1敗
3位:台湾 2勝2敗
4位:中国 1勝4敗
5位:香港 4敗
【男子個人表彰】(日本の受賞のみ)
大会MVP:牧野イサム(筑波大)
ベストセブン:玉川裕康(国士大)、岡本大亮(トヨタ車体)
【女子最終順位】
優勝:韓国 4勝
2位:中国 3勝1敗
3位:日本 2勝2敗
4位:台湾 1勝3敗
5位:香港 4敗
【女子個人表彰】(日本の受賞のみ)
ベストセブン:中山佳穂(大体大)