2014年10月14日
第39回日本ハンドボールリーグ(JHL)の開幕を控えた14日、東京・岸記念体育会館で開幕記者発表が行なわれました。
集まった監督たちは、それぞれ今シーズンに向けての意気込みとスローガンを話しました。
各監督のコメントは以下のとおりです。
【男子】
大同特殊鋼
スローガン
挑戦
末松監督コメント
「スローガンは、つねにチャレンジャー精神を持って練習、試合に取り組むことと、大同の持ち味であるチームワークを強くするために個人の役割を徹底することに挑戦するという意味。チームの目標としてはプレーオフに出るために、一戦一戦戦っていきたい。今の現状はどん底。必ずここからはい上がれると信じているので、チーム一丸で戦う」
トヨタ車体
スローガン
臥薪嘗胆、百忍千鍛をもって事を成す
酒巻監督コメント
「自分自身、チームとしての可能性を高めているが、結果が出ていない。なので、昨年までの自分たちの可能性にリベンジをしていくということで『臥薪嘗胆』を掲げている。『百忍千鍛をもって事を成す』は、臥薪嘗胆を達成するためにも、自分たちの信念を持っていきたいということ。ハンドボールが高速化しており、その中でより基本のスキルの精度を高めることに集中していきたい。昨季よりスピードは上がってきているが、まだ足りないので飽くなき執念を持ってやっていく」
酒巻監督率いるトヨタ車体は社会人選手権で初優勝。いい流れを継続したい
大崎電気
スローガン
COTINUE~継続~
岩本監督コメント
「チームスローガンは、私が監督になってから『COTINUE~継続~』をあげている。その中で、『thinking Handball』と『for the team』を継続して今シーズンも戦いたい。昨シーズンからチームに貢献したベテラン4人が引退し、若い選手が中心となり、大崎をまた1から作っていく意味も込めて『1からの出発』もスローガンに掲げている。今シーズンは日本代表選手が多く、チームとしてトレーニングの時間が少なかったが、一戦一戦成長していき、プレーオフに照準を合わせて戦いたい」
湧永製薬
スローガン
Endless Challenge
中山監督コメント
「選手たちには初心や基本的なことを忘れず、いろんなことにチャレンジしてほしいとの思いでこのスローガンを掲げている。7年ぶりに私が監督に復帰して変わったことは、選手の数が増えていること。海外に出た選手などの経験は活かしていきたい。ただ、選手が増えた分、若い選手が多いので、彼らを試合で使える選手に育てるという面に重点を置きたい」
琉球コラソン
スローガン
NEXT ONE
東長濱監督コメント
「昨季、その前と5位だったので次へ、次に、次は、という意味を込めてこのスローガンにした。今シーズンは、ここ2年と違い、ケガ人なしでスタートを切れる状態なので、前季以上の結果が狙えそう。プレーオフの出場権を獲得し、できればその一歩上まで狙っていけたらと思っている」
トヨタ自動車東日本
スローガン
ONE TMEJ ONE REGAROSSO
中川監督
「会社としてもできて3年目で、会社で1つになって、また地域でも1つになっていきたい。今年は危機感を持っている。2シーズン目の昨季はよい意味で勝つことができた。悪く言うと勝ちすぎた。選手たちは、まだ日本リーグで戦い始めたばかりなので、おごりを排除していきたい。私自身も選手たちにしっかり目の前の試合に勝っていくことを啓もうできるか。それが勝つことにつながっていくと思う」
トヨタ紡織九州
スローガン
新
石黒監督コメント
「昨年、GMが代わり、選手は7人が引退し、5人の新人が加入するなど約3分の2が入れ替わった。キャプテンの柳も25才と若く、新しいチームになった。3年後、5年後を見て、長期的にチームを作っていこうという意味でこのスローガンを掲げた。練習中から選手1人ひとりが自分で判断できることをめざしている。一歩一歩順位を上げていくことが目標」
大胆な若返りを図るトヨタ紡織九州・石黒監督
豊田合成
スローガン
CATCH THE DREAM
畠中監督コメント
「昨年に引き続き、優勝という高い目標にチャレンジする姿で、多くのお客さんに感動を与えたいという意味でこのスローガンにした。全選手を総動員し、1人ひとりのいいプレーを結束して初のプレーオフ出場をめざしている」
北陸電力
スローガン
不撓不屈
前田監督
「チーム創設時からのスローガンで、どんな困難にも屈せず、みんなでがんばっていきたい。目標としては、大きくプレーオフ出場と言いたいが、昨季は1勝をあげられなかったので、チーム一丸となり、まずは1勝をあげたい」
左から、北陸電力・前田監督、トヨタ自動車東日本・中川監督、豊田合成・畠中監督、琉球コラソン・東長濱監督、大崎電気・岩本監督、湧永製薬・中山監督、トヨタ紡織九州・石黒監督、大同特殊鋼・末松監督、トヨタ車体・酒巻監督
【女子】
オムロン
スローガン
Change of mind
黄慶泳ヘッドコーチコメント
「スローガンの言葉はシンプルだが、チームとして変わらないといけない1年だと思っている。社会人選手権で負けているので、全体の意識改革が必要。自分たちはチャンピオンでなく、チャレンジャーという意識でやっていきたい。オムロンらしい戦いがいかにできるかをテーマとして考えている。とにかくベテランと若手を融合していきたいし、最終的な目標は優勝で、まずはプレーオフの出場権を獲得したい」
オムロン・黄ヘッドコーチはハンガリーに移籍した石立の穴をどう埋めるか
北國銀行
スローガン
ONE FOR ALL ALL FOR ONE
荷川取監督コメント
「スローガンは昨年と同じ。絶対的なエースはいないが、キャプテン横嶋かおるを中心に全員で勝利をめざしていきたい。日程変更で、プレーオフが地元・小松市での開催とあって、プレーオフ進出を第一の目標とし、最終的な目標の優勝を達成したい」
広島メイプルレッズ
スローガン
絆・前進
呉成玉監督コメント
「みんなで心を結んで、前に進みたいから『絆・前進』をスローガンにした。いろんな選手を使いながら、多彩なプレーをしたいと思っている。1試合1試合を大事に戦いたい。監督になって4年目で今年が一番いい。必ず優勝して日本一へ」
ソニーセミコンダクタ
スローガン
型を守って、型を打ち破る
小薮監督コメント
「チームスローガンの意味としては、DFでもOFでもまずはしっかりシステムを守って、そこからいろいろな発想を持って、その型を打ち破る発想力豊かなハンドボールをめざしている。チームとしては、キャプテンだった本多(旧姓・高橋)の穴をいかに埋めるかが課題だと思っている。選手たちには全員で彼女を穴を埋めようと伝え、練習している。即戦力として期待できる新人が入ったので、攻撃のオプションが増えた。まずはプレーオフに行くために上位の4つに入ることが目標」
三重バイオレットアイリス
スローガン
全員ハンドボール
池本監督
「昨年までいたベテラン8人が抜け、新人5人が入ったので、まず手がけるのは全員で守ること。そして全員で攻めること。それと全員で声を出しながらチーム全体としてやるべきことを徹底していきたい。私自身も、14年ぶりに戻ってきたので、選手といっしょにチャレンジする気持ちで戦いたい」
チーム全員で戦うことを強調する三重バイオレットアイリス・池本監督
飛騨高山ブラックブルズ岐阜
スローガン
Keep on dreaming
山川監督コメント
「初参戦した昨シーズンは目標すら立てられなかった。シーズンが終わってから整理し、選手たちから『プレーオフに出たい』という意見が出てきた。高い目標のため、始動は早かったけど、悔しい気持ちがあるうちはいいが、それを1年間持ち続けて、最後までがんばろうという意味を込めてこのスローガンを立てた。まだまだ2年目の若いチームだが、上位チームから勝ちを奪えるようにしたい」
HC名古屋
スローガン
奪取
近藤コーチコメント(田中チームマネージャーは所用により欠席)
「奪取には2つの意味があり、昨季が終わってから、なにかを変えよう、カラーを変えようということで走るという意味の『ダッシュ』。もう1つは、ほかの6チームから勝利を奪い取る『奪取』。この2つの意味を込めている。注目選手としては、私、というのは冗談で(笑)、エースの福井。昨季よりゴールに向かう姿勢が出ている」
左からHC名古屋・近藤コーチ、飛騨高山ブラックブルズ岐阜・山川監督、オムロン・黄ヘッドコーチ、北國銀行・荷川取監督、ソニーセミコンダクタ・小薮監督、広島メイプルレッズ・呉監督、三重バイオレットアイリス・池本監督
今年の開幕戦は10月25日。各地で熱戦の始まります。
弊誌「スポーツイベント・ハンドボール2014年11月号」では、今季のJHL開幕を控えた各チームをクローズアップ。
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また、北國銀行・荷川取監督のコメントにもあるように、女子の日程で一部変更がありました。
8月下旬、アジアハンドボール連盟が12月に予定していたアジア女子選手権を急きょ延期し、3月14日からインドネシアで開催すると発表しました。
これにともない、予定されていた3月21、22日のプレーオフを男子だけの開催とし、女子は2月28日、3月1日に石川県・小松総合体育館で行なうこととなりました。プレーオフの男女別々での開催は第32回大会以来となります。
プレーオフだけでなく、女子の第16~18週(2015年2月28日~3月15日)の試合も日にち、会場が変更になりました。
【第16週】
対戦カード 新日程(開催地)
広島×ソニー → 12月14日(広島)
飛騨高山×名古屋 → 12月13日(愛知)
オムロン×三重 → 12月14日(熊本)
【第17週】
カード 新日程(開催地)
広島×三重 → 11月22日(広島)
オムロン×名古屋 → 12月6日(熊本)
ソニー×北國 → 11月22日(広島)
三重×飛騨高山 → 11月29日(福井)
北國×広島 → 11月29日(石川)
ソニー×オムロン → 12月7日(熊本)
【第18週】
カード 新日程(開催地)
北國×三重 → 11月24日(石川)
飛騨高山×オムロン → 11月23日(岐阜)
名古屋×広島 → 11月24日(広島)
変更されたカードは、順次JHL公式HPにて更新されるようです。
詳しくはJHL公式HPにてご確認を。
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JHL公式HP:http://www.jhl.handball.jp