2018年3月28日

熱戦が続く第41回全国高校ハンドボール選抜大会（高校センバツ）。競技４日目となる27日に女子４回戦４試合が行なわれました。富岡東（群馬）、昭和学院（千葉）が敗れ、５年続いていた関東勢の優勝はストップ。昨夏準優勝の高水（山口）は洛北（京都）に逆転勝利を収めました。

４回戦の結果は以下のとおりです。

【女子４回戦結果】

名経大市邨 26-19 富岡東
大分 28-21 旭丘
浦添 31-28 昭和学院
高水 27-21 洛北

2012年から高校センバツを制してきたのはいずれも関東勢。６大会連続優勝へ富岡東と昭和学院が挑戦しましたが、いずれも４回戦で大会を去りました。

関東女王として臨んだ富岡東は、19−26で名経大市邨（愛知）に敗れました。持ち味の速攻が見られる場面もありましたが、セットＯＦでミドルシュートを決め切れず得点が伸び悩みました。対する名経大市邨は、センター河田が大活躍。相手ＧＫのタイミングを外すシュートを次々に突き刺し10得点。マークが厳しくなったら左バックの大岩らへ展開し、効率よく得点を重ねました。守ってもＤＦ陣とＧＫ石川が連動して外からのシュートを守り切りました。

昭和学院は、浦添（沖縄）に主導権を握られ前半だけで10−20と大差をつけられました。このままさらに差が開くかと思われましたが、後半に入るとまったく別のゲーム展開に。速い展開に持ち込んだ昭和学院は１年生エース小柴が立て続けに相手ＤＦを突破し、後半９分17−22と５点差に。その後も単調になった浦添ＯＦを封じて差をどんどんと点差を縮めていきます。17分には相手のシュートをセーブしたＧＫ江連から速攻に走っていた佐々木（は）にピタリとパスが合って23−24と１点差にしました。10点差をひっくり返すのかと会場内も雰囲気が変わっていましたが、ここから同点弾が出ず、浦添に逃げ切られました。

富岡東は持ち味の速攻で佐藤（写真）らが得点を奪ったが準決勝進出ならず

大分（大分）は勢いに乗る旭丘（愛知）を下して４強入り。序盤から全員が連動したＯＦで得点を重ねた大分がリードします。センター清水のミドルなどが決まり15分には11−５、前半終了時には16−９とさらに点差を広げました。追いつきたい旭丘は速攻の展開を増やしていきます。後半20分過ぎには荒木、浦野、井桁の３連取で見せ場を作りましたが、チャンスを逃さない大分ＯＦの決定力が光り、再び点差を７にして旭丘につけ入るスキを与えませんでした。

優勝候補の一角、高水はエース岡田の15得点もあり、洛北に逆転勝利。前半は小泉、瀧石のミドルシュートを軸に得点を重ねた洛北が13−９と先行します。後半に入ると、高水がＤＦシステムを５：１ＤＦに変更。これが試合の流れを大きく変えました。簡単にミドルシュートを打たせないようにプレッシャーをかけるＤＦが機能し洛北ＯＦの足を止めると、16分から19分にかけて４連続得点で19−19の同点に追いつきました。とくに、前半なかなかシュートが入らなかった右サイドの岡が17分にシュートを決めた場面は、チームがさらに盛り上がったシーンでした。この勢いのまま岡田のカットインで逆転に成功した高水は、21分から怒涛の６連取で勝負あり。２年ぶりの準決勝進出となりました。

高水は岡（写真）のシュートが勢いを加速させた

女子の準決勝は名経大市邨−大分、浦添−高水になりました。準決勝の結果速報は弊社Twitter、Facebookにて行ないます。

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