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2016年3月20日

【リオ・オリンピック世界女子最終予選】リオ行きは最終戦に持ち越し

【リオデジャネイロ・オリンピック世界女子最終予選】
オランダ 33(15−16、18−9)25 日本

 

立ち上がりに日本はセンターの石立から横嶋(か)へのポストパスで先制すると、原がアウトを割って7mTを得たり、原と藤井のクロスが決まるなど、自分たちの形で得点を重ねた。判定に多少助けられたとはいえ、7mTの機会を藤井、横嶋(彩)が確実にものにしていた。前半10分には池原から手渡しパスをもらった横嶋(か)が7mTを獲得し、横嶋(彩)が決めて8−6とした。

 

その後オランダの右サイド、マレステインの連続得点で逆転を許したものの、日本はGK飛田の好守で踏みとどまる。カットインに対して詰めたり、7mTを阻止するなど、ベテランGKの活躍がチームを盛り上げた。15−15から横嶋(か)と石立のクロスが決まって1点勝ち越すと、GK飛田が右サイドからのシュートを防ぎ、前半は16−15と、世界女子選手権銀メダルのオランダを相手に1点リードで折り返した。

 

前半途中からコートに入り、好セーブを連発したGK飛田

前半途中からコートに入り、好セーブを連発したGK飛田

 

 

しかし後半になって藤井のシュートが捕まりだすとともに、日本の得点が頭打ちになる。守ってもオープンDFで密集を作りながら、最後の最後でポストをフリーにしてしまうなど、手痛い失点があった。後半18分にはグルートのクロスであっさりと間を割られて19−25に。DFリーダーの要・永田が「後半にDFの足が止まって、オランダのクロスに対して後追いになってしまった」と言うように、後半の勝負どころでのDFに課題が残った。

 

これだけの身長差がある相手をよく守ったが、後半はDFでこらえきることができなかった。(写真は左・石野、右・永田)

これだけの身長差がある相手をよく守ったが、後半はDFでこらえきることができなかった。(写真は左・石野、右・永田)

 

 

それでも日本はセットOFで最後まで粘り強さを見せた。横嶋(彩)から横嶋(か)へのポストパスから、スペースに走り込んできた石立までボールを展開したのは、これまでにないパターン。栗山監督は「セットOFでも日本のアイデンティティーを示せた」と、長年取り組んできたフリーOFの成果を強調していた。

 

明日の最終日は開催地・フランスとの対戦。1勝1敗同士で、勝った方がリオ五輪に出場できる。フランスは個の強さと爆発力がある一方で、単発のシュートに終始する時間帯も多い。日本がオランダ戦のようなセットOFを継続して、オランダ戦の反省を踏まえてオープンDFを修正できれば、可能性は充分にある。【text by 久保弘毅】

【スタート】LW:松村、RW:池原、PV:横嶋(か)、LB:原、RB:藤井、CB:石立、GK:亀谷


カテゴリー: 世界, 日本代表
▶コメント » 1

One Response to “【リオ・オリンピック世界女子最終予選】リオ行きは最終戦に持ち越し”

  1. つなぴー Says:

    私も飛田選手が光っていた試合だと思いました。なかなかスポットがあたらない選手だと思いますが、ここで取られるとオランダのワンサイドゲームになりそうだという所でこらえてくれました。この選手が活躍するとチームの士気があがる特別な選手の一人だと思います。

    悔やまれるのは藤井選手を酷使しすぎた事です。角南選手がいないのもあるけど…今日のフランス戦に出場できるか気になります。
    この2日間の試合を見ていて、おりひめジャパンは五輪に出場してもおかしくない実力をもっている事は間違いないと思います。アンゴラやアルゼンチンより強いと思います。

    疲れは極限に達していると思いますが、勝って日本ハンドの歴史を変えて欲しい!

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