2015年5月19日
4月から各地で行なわれていた春季学生リーグは、5月17日をもって、各地区の優勝が決まりました。
今季は、2つの地区で新たな王者が誕生しました。
まずは関東男子。初日から前季最下位の法大が4連覇中の早大から勝ち星を奪うなど荒れ模様になりました。そんな中、安定したDFで勝点を積み重ねたのは、東海大でした。初戦の日体大戦に逆転勝利を収めると、ここから7連勝で、初の関東制覇に王手。あと勝点1を獲得すれば優勝という有利な状況を意識しすぎてか、終盤の2連戦は落としましたが、得失点差で2位の国士大を上回り、見事に初優勝を果たしました。東海大は今年が創部50周年。記念の年に結果を残しました。
もう1つは東海女子。こちらは2010年春季から参戦した大同大が、11シーズン目での優勝となりました。初優勝がかかった中京大との最終戦は、接戦が予想されるも、29-18の快勝。3季連続で2位とあと一歩が遠かった大同大ですが、この春ついに東海女王の名を手にしました。
チームを率いる齊藤慎太郎監督は、7月に開幕するユニバーシアードの女子代表監督も務めるので、この勢いを継続してほしいところです。
そのほかの地区では、北海道男子の函館大は連勝記録を283(2引き分けを含む)とし、王座を守りました。
東北は、富士大がアベックV。男子は昨秋の王者・秋田大と勝点で並びますが、得失点差で上回り、2シーズンぶりの優勝となりました。
関東女子は、筑波大がGK関澤を軸とした安定感抜群のDFで東女体大、東海大らを振り切り女王奪還。
昨年のインカレで悲願の初優勝を手にした中部大は、主力が抜けても強さは変わらず。中京大や朝日大など上位陣との接戦をものにし、全勝で男子の東海リーグを制しました。
関西リーグでは、男子・関西大(4シーズンぶり6回目)、女子・大体大(6シーズン連続29回目)が春王者に輝きました。関西大は最終戦で大体大を28-20で下し2年ぶりの優勝となりました。
関西リーグ女子1部は昨年、8チーム制から11チーム制となり、大幅にレギュレーションが変更になりましたが、今シーズンも少し変わり、11チームの総当りとなりました。試合数が増えても近年の大学女子界で強さを見せる大体大は変わりませんでした。今年も他を圧倒してV5を達成。
中四国リーグは相変わらず高松大(男子)と環太平洋大(女子)が強さを発揮しました。ともに負けなしで連続優勝記録をそれぞれ22、13へと伸ばしました。
九州男子は福岡大が45回目の優勝。女子は福岡大-福教大が21-21の引き分け。両チームが勝点で並びましたが、得失点差で福岡大が福教大を上回り2シーズンぶりの優勝となりました。
(5/21追記)北信越リーグ男子は金沢大が4戦全勝で優勝を果たしました。一方、女子は富山国際大、富山大、金沢大がそれぞれ3勝1敗で並びましたが、最後は得失点差で富山国際大が1位になりました。
【春季学生リーグ各地区優勝チーム】
・男子
北海道:函館大
東北:富士大
関東:東海大
東海:中部大
北信越:金沢大
関西:関西大
中四国:高松大
九州:福岡大
・女子
北海道:札幌国際大
東北:富士大
関東:筑波大
東海:大同大
北信越:富山国際大
関西:大体大
中四国:環太平洋大
九州:福岡大
※5/21北信越リーグの結果を追加しました
春を終え、各チームはそれぞれ課題を持って帰ったことでしょう。夏を挟み、約3ヶ月後に秋季リーグが始まります。それぞれがこの春からどのように成長し、インカレを迎えるか注目です。
春季学生リーグのリポートは、6月発売の7月号にて。優勝校を中心に8地区の熱戦をお伝えします。お楽しみに。