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2015年6月15日

ハンドボール×ソープ=新感覚ハンドボール!?

今、巷で密かに話題を呼んでいるスポーツがあります。
その名は『ハンドソープボール』。みなさん、知っていますか。

ハンドソープボールに欠かせないのがこの特製ソープ

ハンドソープボールに欠かせないのがこの特製ソープ

 

ハンドソープボールとは、手にぬるぬるのハンドソープをつけて行なうハンドボールです。
ハンドボールに興味を持ってもらいたい、その入り口に用意したのがこの競技。世界ゆるスポーツ協会が考案した新感覚スポーツです。

 

ハンドソープボールの立ち上げにかかわったのは、元日本代表の東俊介さん。大崎電気でポストとして活躍し、現在は日本ハンドボールリーグ・マーケティング部長を務め、世界ゆるスポーツ協会のアンバサダーでもあります。そして、もう1人が世界ゆるスポーツ協会トータルプロデューサーの澤田智洋さんです。

 

この2人が中心となり、『ハンドボール×ソープ』という奇跡のコラボレーションが生まれました。
ボールをつかむため、滑らないように松ヤニや両面テープをつけるはずのハンドボールに、滑るソープを手につけるという矛盾したスポーツですが、だれでも同じようにプレーできて、みんなが楽しめるように絶妙なバランスで生み出されました。

元日本代表選手の東さん。ハンドソープボールで競技人口拡大を狙う

元日本代表選手の東さん。ハンドソープボールで競技人口拡大を狙う

もう1人の仕掛け人、澤田さん。東さんからの依頼を受けて、ハンドソープボールを考案

もう1人の仕掛け人、澤田さん。東さんからの依頼を受けて、ハンドソープボールを考案

 

そんなハンドソープボールの体験会が13日、東京・ラモスフィールドで開かれました。
体験会に参加した40名のうち、ハンドボール未経験者、もしくはほとんどハンドボールを知らなかった人が半分近くいました。4才の男の子がいたり、「運動が苦手」という女性もいたりとまさに多種多彩な顔ぶれが集まりました。
さらに、この日の体験会では、ハンドソープボールのオフィシャルソング『誰かのために』を歌うシクラメンのメンバーもスペシャルゲストとして参加。一般の方といっしょに混じってハンドソープボールを初体験しました。

最初のアップでは、東さんがハンドボールの説明やジャンプシュート、投げ方のコツなどをていねいに話し、そして高度なギャグ(!?)を織りまぜ心と身体を温めていました。

雰囲気もほぐれてきたところで、いよいよ本番へ。
参加者を4チームに分け、ゲーム形式へ移りました。

ハンドソープボールのルールは、通常のハンドボールと似ているようで、少し違います。
プレーヤーの人数はGK1人、CP4人、そして『ソーパー』と呼ばれるソープを追加する人が1人、合計6人で試合が行なわれます。
また、ドリブルは禁止、胸でのキャッチも禁止となっていて、それらの反則をした場合は、味方のソーパーからアディショナルソープを1ソープ(1プッシュ分)、手につけます。

全員が手にソープをつけてから試合開始! ソーパーの人が異常に楽しそうなのは気のせいでしょうか

全員が手にソープをつけてから試合開始!
ソーパーの人が異常に楽しそうなのは気のせいでしょうか

 

手がぬるぬるのため、ボールなんて握れません。つかもうとすればするほどつかめない。そう、まるでウナギをつかむような状態なのです。
いつも見ているはずのハンドボールがまったく違う競技になっていました。

 

さらに審判からは「ワンソープ!」、「ダイレクトソープ!」など聞いたこともない言葉がひっきりなしに聞こえてきます。
反則するごとにソープを追加するので、参加者の手、そしてボールがソープでテカテカしているのが遠目からでもわかるほどでした。

ボールがフィールドの外に出てしまうと、ボールに直接ソープをつける『ダイレクトソープ』に。ちゃんとつけているか審判からの厳しいチェックもあります

ボールがフィールドの外に出てしまうと、ボールに直接ソープをつける『ダイレクトソープ』に。ちゃんとつけているか審判からの厳しいチェックもあります

 

しかし、それがこのスポーツの狙い。元日本代表だろうと、初めてハンドボールを触った人であろうと握れなければ関係ありません!
どのレベルの人も滑るボールに悪戦苦闘していました。 当然、キャッチミス、パスミスは通常のハンドボールより多く出ますが、それがまたおもしろい。『ミス=悪い、失敗』という感覚はまったくなく、『ミス=醍醐味、おもしろい』といった感じでした。
その分、ゴールを決めたり、ナイスプレーが出た時は「ナイスソープ!」と自然に声が出たりと、通常のハンドボール以上に楽しんでいるようすでした。

握れないので、男性でも下からボールを投げていました

握れないので、男性でも下からボールを投げていました

白熱した試合が続き、体験会はあっという間に終わりを迎えます。最後はフィールドにソープが残ってないかをチェックする『LOOKIN FOR SOPE』をします。
遊び感覚の中でもマナーは忘れず。みんなでキレイにして体験会を終えました。

 

ハンドボール初心者、未経験者の人に話を伺うと、「すごく楽しかった」「(参加する)ハードルが低くてよかった」「年令、性別関係なくプレーできて楽しい」と大半が好意的な意見でした。

 

主催者の1人、東さんは「今後は日本リーグの選手に参加してもらって、ハンドボールを観にきてもらえるよう次につなげたい」とハンドソープボールからの競技拡大をめざしていました。
同じく主催者である澤田さんは競技発足の理由から話してくれました。

 

「もともとは、仲間外れを作りたくなかったんです。だから運動が苦手な人の意見を取り入れて、試行錯誤をくり返し、だれでも同じようにできるようにしました。
ハンドソープボールは、スポーツより遊び感覚です。言葉も今日作ったものもあります(笑)。飲み会みたいなノリです。僕からそういう雰囲気を作って、参加者にもそう伝わったと思います。今日参加したほとんどの人がニコニコしていたので、『またやりたい』と思ってくれたでしょう」

 

ちなみに、澤田さんはハンドボール未経験者。そうした人でも、ちょっとしたアイディアで、多くの人をハンドボールとのかかわりを作れるのだと、実感させられました。

 

また、シクラメンのメンバーもこの新感覚のスポーツに興奮気味。メンバーの1人、DEppaさんは「初めて経験しましたけど、おもしろい! これはみんなで楽しめますね。汗もかけるし、もう普通にスポーツですよ。(ハンドソープボールの)PVを僕らの実演で作り直したいぐらいです(笑)」と感想を話してくれました。

東さんが公式ソングを歌うシクラメンのメンバーと記念撮影。左から肉だんごさん、桃紅茶さん、DEppaさん

東さんが公式ソングを歌うシクラメンのメンバーと記念撮影。左から肉だんごさん、桃紅茶さん、DEppaさん

 

今回の体験会で少なからずハンドボールに興味を持った人がいたでしょう。
こうした活動がハンドボールの競技人口拡大、そしていつか強化へとつながると感じました。

 

今後のハンドソープボールの体験会は、世界ゆるスポーツ協会のHPにて告知予定。
ハンドボール経験者はもちろん、未経験者の人、運動が苦手という人、だれでもゆるーく参加できますので、ぜひチェックしてみてください。

大人から子どもまでみんなニコニコ。終始いい雰囲気で体験会は終わりました

大人から子どもまでみんなニコニコ。終始いい雰囲気で体験会は終わりました

 

世界ゆるスポーツ協会HP:http://yurusports.com/
シクラメン公式HP:http://shikura.jp/
ハンドソープボールPV:https://www.youtube.com/watch?v=24saJfODPmU

 


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