2013年3月4日
いよいよ今週末に迫った国内最大級のイベント、日本リーグ・プレーオフ。
大会に先駆け、岸記念体育館で出場する各チームの監督7人が参加し、記者会見が行なわれました。
記者会見のフォトセッションから。左から広島メイプルレッズ・呉監督、北國銀行・荷川取監督、オムロン・黄監督、日本ハンドボール機構・多田会長、大崎電気・岩本監督、トヨタ車体・野村監督、湧永製薬・玉村監督、大同特殊鋼・末松監督。
各監督のプレーオフに向けてのコメントは以下のとおりです。
まずは男子の監督陣のコメントです。
大崎電気・岩本監督
レギュラーシーズン1位
レギュラーシーズンとプレーオフは別の大会だと思っている。1位で通過しても4位で通過しても、同じ土俵で戦うので、そのことをチームにはつねづね伝えている。チームの目標は、東アジア選手権で優勝すること。このためにも自分たちの力を出してプレーオフで優勝したい。
トヨタ車体・野村監督
レギュラーシーズン2位
今季は、社会人選手権、国体、全日本総合とすべて2位で終わってしまい、最終的な目標の優勝が達成できていない。レギュラーシーズンも2位通過なので、1つひとつ全力で戦い、日本リーグ優勝というタイトルを獲りたい。(湧永製薬との準決勝に向けて)まずは全日本総合で負けた悔しさを晴らしたい。
湧永製薬・玉村監督
レギュラーシーズン3位
主力にケガ人が多く、満足いく戦いができていない状況であり、波のある内容が続いていた。プレーオフでは出た選手がベストを尽くしてくれればと思う。(昨年12月の)全日本総合を制しているので、チャンピオンらしく戦いたい。
大同特殊鋼・末松監督
レギュラーシーズン4位
リーグ開幕から主力がケガをしたこともあって、思いどおりの戦いができなかったが、今は新加入選手もありいい状態。試合ではどんなことがあっても、下を向かずに全力を尽くしてがんばりたい。4位通過なのでチャレンジャー精神で臨む。
続いて女子の監督のコメントです。
オムロン・黄監督
レギュラーシーズン1位
1位通過は周囲の支えがあってのこと。感謝の気持ちを忘れずに戦いたい。決勝は、独特な緊張感がある。一発勝負でもあるので、まずは選手たちが勇ましい姿で戦えるように準備したい。
また、ミスは出るものだと思っている。そのミスをいかにダメージを少なくできるかと考えている。選手たちと最後まで諦めずにがんばりたいと思う。
北國銀行・荷川取監督
レギュラーシーズン2位
シーズンを通して苦しい戦いが続いたが、最後はいい戦いができ、2位通過となった。プレーオフでは、北國らしい速い展開にもちこみ、ワンプレーごとに集中しチーム力で勝ちたい。
勝って優勝というのは、まだしたことがないので(第35回大会で、プレーオフ直前に東日本大震災が発生し中止になり、レギュラーシーズン1位の北國が優勝になった)、全員でそれを味わいたい。
広島メイプルレッズ・呉監督
レギュラーシーズン3位
久しぶりのプレーオフ出場で本当に楽しみにしてる。選手たちも1人ひとり気合いを入れて練習しているので、いい試合ができるようにがんばりたいと思う。
そして、今大会では2つの注目ポイントがあります。
1つ目は、クウェートのレフェリーが招待されること。このペアは、2009年のプレーオフでも男子準決勝と男子決勝を担当したレフェリーです。
07年の世界女子選手権でも笛を吹くなど、数々の国際大会を経験しているペアです。日本ハンドボールリーグ機構GM・家永さんも「冷静で試合をうまくコントロールしている」と印象を話していました。
2つ目は、優勝チームに賞金が出るということ。
男女優勝チームに、全日本空輸株式会社(ANA)からそれぞれ100万円が贈られると発表されました。
日本リーグが始まり、37回の歴史の中で初めての出来事です。監督陣も今日知らされたようで、驚いた表情を見せる監督もいました。
これには日本協会から「プレーオフの価値を上げたい」という強いメッセージが含まれていると感じました。
賞金に目がいきがちですが、試合の主役はやはり選手。
この1週間でどこまで調整し、ベストなパフォーマンスが発揮できるのか。
全力でぶつかる真剣勝負こそ1番の注目ポイントでしょう。
果たして、3月10日にトロフィーを掲げるチームはどこなのか。
プレーオフは、今週末の3月9、10日に駒沢体育館で開催されます。
現在前売り券が発売中です。
観戦に行かれる方は、お近くのコンビニなどでお買いお求めください。
詳しい情報は、日本ハンドボールリーグ公式ホームページにてご確認ください。