2016年9月9日
いよいよ明日10日から、第41回日本ハンドボールリーグ(JHL)が開幕します。今年も男子9チーム、女子7チームが参加し、レギュラーシーズンは3月5日(日)まで行なわれ、男子は2回戦制(計72試合)、女子は3回戦制(63試合)になります。
レギュラーシーズン上位4チームまでが進むプレーオフは、現在のところ来年3月18、19日を予定していましたが、第16回アジア女子選手権の日程が12月から3月13~19日に変更になった関係で、日本リーグ機構は日程、会場を再検討中とのこと。いずれにしても、各チーム、目の前の一戦一戦に集中して戦うことに変わりません。
また、今シーズンから外国籍選手の登録が変更になりました。
今大会から登録人数に制限がなくなり、CP2人、GK1人と最大3人まで出場できることになりました。
これは、外国籍選手とのマッチアップで、日本人選手のレベルアップを図る狙いがあります。
今年は男子の豊田合成が元スペイン代表のウーゴ・ロペスを獲得し、女子のソニーセミコンダクタマニュファクチャリングはリトアニア人のダイバ・アレクサンドラビチューテを加えました。
両選手のプレーはもちろん、マッチアップする選手にも注目です。
では、明日から行なわれる第1週の日程は以下のとおりです。
【第1週試合日程】
・9月10日(土)
愛知・ウィングアリーナ刈谷
12:00~ トヨタ車体-トヨタ紡織九州
愛知・TGアリーナ
14:00~ 豊田合成-北陸電力
広島・中区スポーツセンター
14:00~ ☆広島メイプルレッズ-三重バイオレットアイリス
熊本・山鹿市総合体育館
16:00~ ☆オムロン-HC名古屋
18:00~ 大崎電気-湧永製薬
・9月11日(日)
石川・小松総合体育館
13:00~ ☆北國銀行-飛騨高山ブラックブルズ岐阜
愛知・枇杷島スポーツセンター
13:00~ 大同特殊鋼-琉球コラソン
☆=女子
今シーズンは10日の愛知・ウィングアリーナ刈谷での車体-紡織のカードで幕を開けます。車体は先日の全日本社会人選手権(8月31日~9月4日)で優勝しました。ゲームメイクを担当していた木切倉がケガでシーズン中の復帰が難しい中、成長著しい津屋と門山が入ったことで、これまでとは違った攻撃が見られました。両者の特徴である力強いミドルシュートを中心に、ゲームを組み立てることでしょう。富田(現・中部大監督)らが抜けた中央のDFには髙木、菅野らが入ります。対する紡織は、石黒監督体制3年目。中心として育ててきた八巻、田中に、日本代表に選ばれたポスト酒井が絡み、2年ぶりの開幕戦白星を狙います。
同じく愛知では、合成と北電が対戦。両チームは社会人選手権で顔を合わせた時は34-21で合成が勝利しました。
合成は前述のロペスに加え、大同からベテランの武田を補強するなど今年一番の注目チームと言っても過言ではありません。196cmのロペスは強打をどんどん打つタイプではなく、周囲を活かしながら自らも勝負所のシュートを決めてきます。ロペスに加え、エースの小塩、右サイドの出村、ポスト橋本と戦力充実のため、好スタートを切れるか。
王者・大崎の初戦は、熊本での湧永戦。ケガ人もあり、社会人選手権では車体、大同に敗れ3位。巻き返すためにも、開幕戦でしっかりと勝ち星を手にできるか。昨シーズン限りで引退した右サイド豊田(現・国士大男子部コーチ)の後釜には元木が入ると予想されます。
湧永は攻守のチグハグさが目につき、社会人選手権では8位と出遅れた分、浮上をきっかけをつかみたいところ。ドイツから2シーズンぶりに戻ってきた成田、東江をチームにフィットできるかがポイントになるでしょう。
11日の大同と琉球はともに新体制で開幕戦を迎えます。大同は岸川監督、琉球は水野監督と、両者とも選手兼任で指揮をとります。大同は大型新人・東江が加わり、バック陣の層がアップ。ポスト朴重奎ともコンビネーションは抜群です。
昨シーズンの得点王・棚原が退団した琉球は、大崎から石川を獲得。その石川が攻撃を組み立てます。大型左腕・趙顯章の強打を中心に、どのポジションからもまんべんなく得点を奪えるのが今シーズンのスタイル。牧山、三村らの新戦力と松信、連らが一体となって大同撃破をめざします。
女子は3試合。女王・北國は、ホームで飛騨高山を迎え撃ちます。北國は昨シーズンまでにレギュラーシーズンの連勝を『31』にまで伸ばし、リーグ記録に並びました。この試合に勝利すると、記録更新になります。大黒柱・横嶋かおるが抜けたポストには、センターからコンバートした後藤、大型の永田を起用予定。飛騨高山はGK田口を軸とした堅守で、ロースコアのゲームにできるかが勝機になるでしょう。
王座奪還をめざすオムロンも、開幕戦をホームで戦います。社会人選手権は4位だったため、リーグ戦は白星スタートを切って勢いに乗りたいところ。着実な成長を見せている吉田、松尾が今年の軸。対する名古屋は、新井ヘッドコーチの新体制での初戦になります。昨シーズンつかめなかった“勝利”を貪欲に狙います。
社会人選手権では広島に軍配が上がった広島-三重のカード。最終的には2点差でしたが、一時は8点差がつくなど広島が相性のよさを見せました。社会人選手権で昨シーズンからの成長を感じさせた三重はプレーオフ進出のためにもスタートダッシュがポイントに。1週間前に敗れた反省を活かせるか注目です。
昨シーズンから始まったJHL公式動画配信サイト『JHL TV』は、今シーズンも行なわれることになりました。
第1週は全試合が配信予定。会場にどうしてもいけない方はこちらで熱戦を視聴できます。
各チームの情報や、今シーズンの詳細日程は、JHL公式ホームページからご確認を。
JHL公式ホームページ:http://www.jhl.handball.jp
JHL公式Twitter:http://twitter.com/jhl_official
JHL TV公式サイト:http://www.jhltv.com