2016年9月5日
今シーズン最初のタイトルをかけて争われている第6回全日本社会人選手権は、4日に大会最終日を迎え、男女の決勝リーグ4試合が行なわれました。
結果は以下のとおり。
【男子決勝リーグ】
大同特殊鋼 23−19 トヨタ自動車東日本
トヨタ車体 30−24 大崎電気
【男子決勝リーグ順位】
1位:トヨタ車体/勝点6
2位:大同特殊鋼/6
3位:大崎電気/3
4位:トヨタ自動車東日本/3
※1−2位、3−4位は対戦間成績による
【女子決勝リーグ】
広島メイプルレッズ 20−20 オムロン
北國銀行 25−23 三重バイオレットアイリス
【女子決勝リーグ順位】
1位:北國銀行/勝点9
2位:広島メイプルレッズ/4
3位:三重バイオレットアイリス/3
4位:オムロン/1
男子の決勝リーグは2戦目を終えた時点で4チームすべてが1勝1敗で並び、どのチームにも優勝の可能性が残されていました。まずは大同特殊鋼とトヨタ自動車東日本が対戦。立ち上がりから大同が主導権を握り、後半13分には18−13と5点リードを奪います。ここで大同は2人が退場するピンチを迎えますが、久保(侑)の7mTセーブなどで1失点で乗り切り、そのまま東日本を押し切りました。
この時点で優勝の可能性は大同とトヨタ車体に絞られました。
そして車体−大崎電気戦は、GK甲斐のファインセーブで勢いづいた車体が最後まで自分たちのペースを崩しませんでした。センター津屋を起点にバックプレーヤー陣が仕事を果たし、6点差で勝利。大同と勝点で並びましたが、直接対決で勝利しているため、車体が2年ぶりに頂点に立ちました。
女子は広島メイプルレッズとオムロンが引き分け、勝点を分け合いました。オムロンは4点差を澤田らの速攻で追いつき、3連敗は免れました。
勝った方が優勝となる北國銀行−三重バイオレットアイリスの一戦。前半終盤に北國が7点リードしますが、三重はじわりじわりと追い上げ、後半11分から池原、角南らの3連続得点で19−19と同点に追いつき、さらに19分には森本のシュートがゴールネットを揺らし21−20と逆転に成功します。しかし、最後に笑ったのは北國でした。残り2分で河田のステップシュートが突き刺さり24−23と勝ち越し、身体を張って相手の攻撃を2本守り切り、最後は横嶋がダメ押しゴール。しぶとく勝ち切った北國が3連覇(前身の実業団選手権を含め通算6回目の優勝)となりました。
表彰式では個人賞が発表されました。男子MVPは、車体の守護神・甲斐が受賞。女子は北國OFをけん引した横嶋が2年連続でMVPに選ばれました。
そのほかの受賞者は以下のとおりです。
【男子個人表彰】
MVP:甲斐昭人(トヨタ車体)
ベストセブン:津屋大将、渡部仁、藤本純季(トヨタ車体)、久保侑生、朴重奎(大同特殊鋼)、信太弘樹(大崎電気)、玉井宏章(トヨタ自動車東日本)
最優秀新人賞:東江雄斗(大同特殊鋼)
優秀監督賞:酒巻清治(トヨタ車体)
【女子個人表彰】
MVP:横嶋彩(北國銀行)
ベストセブン:寺田三友紀、塩田沙代、河田知美(北國銀行)、笠木美希、角屋里帆(広島メイプルレッズ)、多田仁美、池原綾香(三重バイオレットアイリス)
最優秀新人賞:石井優花(オムロン)
優秀監督賞:荷川取義浩(北國銀行)
これにて全日本社会人選手権は閉幕。今週末には日本リーグが開幕するため、各チーム気持ちを引き締め直していました。
弊誌10月号(9月20日発売)で今大会をリポートする予定です。お楽しみに。