2013年12月21日
第21回世界女子世界選手権(セルビア)は現地時間20日に準決勝を終え、決勝のカードが決まりました。
準決勝の結果は以下のとおりです。
【準決勝】
セルビア 24(14-6, 10-12)18 ポーランド
ブラジル 27(14-10, 13-11)21 デンマーク
まず行なわれたのは地元セルビアと、今大会大躍進を遂げているポーランドの一戦。
立ち上がりからポーランドは会場の雰囲気に飲まれてリズムに乗れません。
対するセルビアは、序盤こそもたついたものの、守護神トマシェビッチの好セーブで前半中盤から抜け出し前半で8点もリードする展開に。これまでと変わらないようにレキッチ、ダムヤノビッチの2枚看板がいい場面で仕事をしてくれます。
修正が効かないポーランドも必至に食い下がりますが、サブメンバーを出すほどの余裕を持ったセルビアが最後までリードを保ち、勝利しました。
セルビアはとにかく流れに乗ったら止まらないチーム。この試合も観客の後押しで、伏兵ポーランドから勝利を収めることができたと思います。
そしてこの試合、会場に詰めかけた観客の数が18236人と、18日のセルビア対ノルウェーの試合で記録した16023人を超えて、新たな女子の世界新記録となりました。
試合後、観客席と喜びを分かち合うエキッチ
この日も詰めかけたセルビア人サポーター。彼らの応援なくして、この活躍はなかった
世界新記録を更新したが、日曜日の決勝はさらに多くの観客が来る予想される
そして2試合目は予選リーグですでに戦っているブラジル対デンマークのカードに。
先手を取ったのはブラジル。力強い突破でリードを奪い、リベンジはさせないと気迫がこもっていました。
デンマークはメンバーをどんどん入れ替え仕掛けますが、前半に許した4点のリードが重くのしかかり、ブラジルに追いつけません。
後半に7点も差がつきましたが、デンマークがDFシステムを変更すると猛反撃。3点差まで詰めよりいい場面を作っていましたが、最後まで集中を切らさなかったブラジルが初めての決勝に進出とともに、パンアメリカン地区に初のメダルが与えられることが決定した瞬間でもありました。
体格を活かしたパワフルなプレーを見せたブラジル・アモリム
デンマークに勝利し、決勝進出を喜ぶブラジルセブン
これでメダルをかけた3位決定戦と、メダルの色をかけた決勝の組み合わせが決まりました。
(カッコ内は日本時間)
【決勝】
22日17:15〜(22日25:15)
セルビア − ブラジル
【3位決定戦】
22日14:30〜(22日22:30)
ポーランド − デンマーク
果たして、最終日にはどんなドラマが待っているのでしょうか。