2017年3月2日
3月2日、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、日本女子代表のアジア選手権直前記者会見が開かれました。
会見には、3月13日から韓国・水原で開催される第16回アジア女子選手権に出場するウルリク・キルケリー監督と選手18人が参加。3位以内に今年12月の世界女子選手権(ドイツ)の出場権が与えられる今大会への意気込みと、キルケリー監督就任後、初の記者会見ということもあり、今後の強化についても語られました。
まずはキルケリー監督が自己紹介。過去にバーレーンやサウジアラビア男子代表のコーチを務めてアジアのハンドボールにはなじみ深いことや、デンマーク女子代表のコーチを務めたあと、2015年の世界女子選手権(デンマーク)では日本チームを分析などでサポートした経歴について話しました。
そして、日本女子代表監督としての目標を「まったく新しいチームを作ること」と語ったキルケリー監督。そのために必要なこととして、選手選考について「変わることに対して準備ができており、勝つことにハングリー精神を持っている選手が必要。私が選ぶ選手は日本で一番いい選手とは限らないかもしれないが、チームがいい時も悪い時もいっしょに戦える、いっしょに強くなれる選手を選ぶ」と述べました。
キルケリー監督就任後、「“新しいチームを作る”ことに必要な過程」と、メンバーを大きく入れ替えて若返りを図った日本女子代表。現時点では経験不足が否めないものの、アジア選手権は、日韓定期戦やヒロシマ国際、これまで2度行なったヨーロッパ遠征などで培ったものと、日本リーグの合間をぬいながら短期間の強化合宿で励んできたことを出す舞台になります。キルケリー監督はアジア選手権に向けて「今、持っているものをすべて出して戦う」と言い、選手たちには「ハングリー精神を見せ、プレッシャーの中で戦いに慣れていくこと」を要求しました。
キャプテンの原希美選手(三重バイオレットアイリス)も「日本リーグの試合などもあって、短い準備期間で大会に臨むことにはなるけれども、チーム内でのコミュニケーションを大事にして日本代表という責任と自覚をもって戦いたいと思います。そして世界選手権への切符、メダルを獲って日本に帰ってきます」と、大会に向けて意気込みました。
会見後には練習が公開され、練習前の準備の時間には選手とスタッフが日本語と英語を混ぜながら積極的にコミュニケーションを取り合うようすも。練習中は、ウォーミングアップから選手が1つひとつの動きに集中して取り組んでおり、監督はそれに対し細かく声かけをして、時には実際に動いて見せる姿もありました。
第16回アジア女子選手権の日程やメンバーは、こちらからご確認ください。
また、弊誌2017年3月号でアジア女子選手権の展望を、2016年9月号ではキルケリー監督の単独インタビューを掲載していますのでこちらも合わせてご覧ください。
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