2017年8月10日
福島で開催中のインターハイは9日に競技5日目を迎え、男女の準決勝が行なわれました。
今年3月の全国高校選抜大会(センバツ)を制した男子・法政二(神奈川)、女子・佼成女(東京)が決勝進出を果たし、春夏連覇まであと1勝と迫りました。
このほか、男子・氷見(富山)、女子・高水(山口)が準決勝で勝利しました。高水はエース横田が負傷退場する状況ながら、前回王者・水海道二(茨城)を下しました。
準決勝の結果は以下のとおり。
【男子準決勝】
法政二 33-27 北陸
氷見 35-33 洛北
【女子準決勝】
佼成女 20-19 不来方
高水 31-23 水海道二
男子の第1試合は法政二と北陸(福井)が激突。
徐々に調子を上げてきた法政二GK高橋が、この日も好守を連発し流れを引き寄せます。DF陣と連動してミドルシュートを弾き返し、ノーマークシュートもシャットアウト。高橋のセーブから速攻につなげてリードを広げます。前半を3点リード(16-13)して折り返し、後半はわずか2分間で4点を奪い北陸に主導権を渡しません。藤田、大畠の攻撃陣も相手DFを攻略し、終わってみれば33-27と快勝を収めました。
劣勢の時間が続いた北陸は7人攻撃を仕掛けますが、ミスもあり流れを引き戻せず。
第2試合の氷見-洛北(京都)は激しい打ち合いになりました。
センター安平を中心に多彩な攻撃を仕掛ける氷見に対して、洛北は左腕・林を軸に得点を重ねます。前半残り5分から朝野のポストシュートなどで3連取した氷見が前半を19-15と先行します。このリードを活かしながら、氷見が後半も試合を進めました。洛北は後半8分に接触から大黒柱の千葉が負傷するも、代わりに入った石田、山根の活躍で残り2分31-32と迫ります。しかし、ここで畠山、清水がダメ押しゴールを決めた氷見がそのまま逃げ切り、優勝した53回大会(2002年)以来の決勝進出となりました。
女子では初の準決勝を戦う不来方(岩手)が、センバツ女王・佼成女に挑みました。
前半は8-11と佼成女にリードを許しますが、後半5分から3連打で1点差に詰め寄ると、10分にも連続でシュートが決まり14分15-14と逆転に成功します。流れに乗った不来方でしたが、ここで決定打を奪えず。苦しい時間を耐え抜いた佼成女は金城のカットイン、植松の連取などで残り2分20-18とし、残り時間も1失点に抑え、不来方を振り切りました。
もう1つの女子準決勝は、予想外の立ち上がりになりました。
高水-水海道二の一戦は、高水のエース横田が相手DFを切り裂きます。カットインなどでチームをリードし前半24分13−7。優位に立った高水でしたが、ここでアクシデント。直後にシュートを放った横田がヒザを負傷して、コートを去りました。
エースを欠いた相手の動揺を見逃さなかった水海道二は後半立ち上がりに3、5連打で14分18-18と追いつきます。悪いムードが漂っていた高水はここで踏ん張ります。大坂のサイドシュートで勝ち越し、江本が強気に攻めて息を吹き返しました。その後も江本、岡田が臆せず攻めて31-23で勝利し、初の決勝進出。横田不在のピンチの状況でもそれぞれが役割を果たして、水海道二の連覇を阻みました。
これで決勝戦は男子・法政二-氷見、女子・佼成女-高水と、どちらもセンバツの再戦になりました。再び法政二、佼成女が勝利するか、それとも氷見、高水がリベンジを果たすか。