2017年8月11日

８月４日から福島県福島市を舞台に行なわれてきたインターハイは10日に最終日を迎えました。
男女の決勝戦では、今春の全国高校選抜大会（センバツ）で優勝した男子・法政二（神奈川）、女子・佼成（東京）が試合を制し、ともに春夏連覇を達成しました。

決勝戦の結果は以下のとおり。

【男子決勝】
法政二　38(20-12, 18-20)32　氷見
※法政二は初優勝

【女子決勝】
佼成女　31(16-4, 15-13)17　高水
※佼成女は３年ぶり３回目の優勝

男子決勝は、堅守を誇る法政二と高い攻撃力を持つ氷見（富山）の対象的な２チームの対決に。序盤はどちらもよさが出て一進一退の展開になりました。試合が動いたのは前半22分。11－12とビハインドの法政二が流れを引き寄せました。ＧＫ高橋のセーブから速い展開に持ち込み３連取で14－12。氷見のタイムアウトを挟んでも法政二の勢いは止まらず、このまま前半終了まで連続得点が続き一気に８点差（20－12）をつけました。
後半立ち上がりも法政二のペースは続き、８分に西の９点目となるサイドシュートが決まり28－17と11点差まで開きました。
しかし、春のセンバツでの対戦同様、劣勢の氷見がここから盛り返します。窪田らで３度の２連取、さらに23分から３連続得点で29－34と５点差まで詰め寄りました。残り時間は５分。直後の法政二の攻撃を守り、４点差にするチャンスを得ましたが、ポストへのパスはとおらず。
この相手のミスを法政二は逃しませんでした。白築が速攻を決め、さらに西がトドメのカットイン。
したたかに試合を運び、38－32で法政二がインターハイ初制覇を果たしました。

悲願の優勝を手にした法政二セブン

勝利への執念を見せた氷見・安平だが、一歩届かず

女子は佼成女と高水（山口）の決勝戦になりました。
前日の準決勝は苦しんだ佼成女でしたが、この日は立ち上がりから攻め込みます。センター須田のゲームメイクからエース金城がゴールネットを揺らし、守っては高いラインのＤＦで高水のパスワークを分断。ＧＫ田村の好守も光りました。前半だけで６、５連取を決めて16－４と大きくリードし、後半も走りまくりました。
準決勝で負傷したエース横田を欠く高水は６：０ＤＦがなかなか機能せず、終始苦しいゲームになりました。点差が離れ後半、ポスト亀谷らが意地を見せ、20分からの３連取でスコアを13－15としましたが、前半の差を埋め切れませんでした。
攻守ががっちりかみ合った佼成女は31－17の快勝を収め、３年ぶりに夏の女王の座を手にしました。

攻守で抜群の存在感を示しチームを頂点に導いた佼成女・金城

５得点と気をはいた高水のポスト亀谷

また、閉会式で大会優秀選手が発表されました。

【男子優秀選手】
高橋海、藤田龍雅、内田歩夢、大畠洋斗（法政二）、朝野翔一朗、中村有哉、安平光佑（氷見）、中村翼、中村仁宣（北陸）、林凌雅、千葉海斗（洛北）、青沼健太（昭和学院）、岡田将（香川中央）、藤川翔大（岩国工）、部井久アダム勇樹（博多）

【女子優秀選手】
田村瑠莉、須田希世子、金城ありさ、瀧川璃紗（佼成女）、岡田彩愛、横田希歩、碓井鈴果（高水）、吉田有沙、中村歩夢（不来方）、齊藤詩織、小林可奈（水海道ニ）、日野星花（今治東）、笠泉里（明光学園）、伊藤愛莉（名経大市邨）、竹内万生（高岡向陵）

１週間にわたる高校生の熱い夏は終わりを告げました。
弊誌では、９月号でインターハイを特集します。優勝校を中心に、各チームの奮闘ぶりをお伝えします。発売は通常の20日より遅い８月26日になります。発売までお楽しみに。

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