rss
スポーツイベント・ハンドボール編集部
スポーツイベント・ハンドボール編集部スタッフが取材のこぼれ話などをつづります
  • Home  » 
    • 編集部ブログ
     » 
    • 世界女子選手権前、最後の国内合宿スタート

2017年11月14日

世界女子選手権前、最後の国内合宿スタート

11月12日から18日にかけて、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を行なっている日本女子代表が13日に合宿を公開し、それに合わせて記者会見と12月にドイツで行なわれる世界女子選手権に向けた壮行会を開催しました。

 

今回の合宿には、世界選手権代表の国内メンバーに育成選手を加えた21人が参加(メンバーはこちら)。
13日の練習では、海外のさまざまなスポーツにおいてトップチームが導入して成果をあげているFMS(Functional Movement Screening:機能的動作評価)と呼ばれるテストを実施。そこから動作の問題点やケガにつながるリスクを抽出し、コレクティブエクササイズ(改善エクササイズ)を行ない、棒やバンドなどの機材を使った多岐にわたるトレーニングやエクササイズで身体をほぐしていきました。

軟部組織リリース、呼吸エクササイズ、可動性エクササイズ、モーターコントロールエクササイズの4項目のトレーニングを行なった

軟部組織リリース、呼吸エクササイズ、可動性エクササイズ、モーターコントロールエクササイズの4項目のトレーニングを行なった

 

 

練習後に行なわれた記者会見では、新たに就任した湧永寛仁会長、田口隆専務理事兼強化本部長のあいさつのあと、世界女子選手権派遣メンバーと合わせて、今後のスケジュールが発表されました。日本女子代表は18日の国内合宿終了後にスペインに渡り、トレーニングや海外チームとの試合で強化を重ねたあと、27日にドイツ入り。ドイツで最終調整を行なってから本番に向かいます。

記者会見であいさつする湧永寛仁会長

記者会見であいさつする湧永寛仁会長

 

 

また、キルケリー監督、キャプテンの原希美選手が世界選手権に向けた意気込みを語りました。

 

ウルリク・キルケリー監督
「チーム全員、12月のドイツ世界選手権でプレーすることを大変楽しみにしている。大きなチャレンジとなるので、できる限りのことをやり尽くし、がんばっていく。グループラウンドは大変厳しいグループに入ってはいるものの、このチームならベスト16までいけると信じているし、それが目標。今回の世界選手権の4つのグループの中で、一番厳しいグループかも知れないが、最善を尽くす。
グループラウンドで対戦する5ヵ国はとても強い国ばかりで、中でも、デンマークとロシアの2ヵ国が本命でないかと思っている。ブラジルとモンテネグロも非常に(その2つに)近い実力がある。さらにこの4ヵ国は過去5年間の中で、オリンピック、もしくは世界選手権でメダルを獲得したことがある国。そういうことを考えれば、4ヵ国ともハンドボールの強豪国と言える。しかし、今、チームの中でいい感触があるし、このような強いチームに対して勝つ可能性があると感じている。
ドイツに今回19人の選手を連れていけることをとてもうれしく思う。これまで選手たちは代表チームでとてもいいプレーをしてきたし、ここ数か月の所属チームでのプレーを見ていても、とてもよく(プレー)できている。このチームには、とにかくハングリーなチームであることを求めている。そして、ドイツでは、どんな状況でもファイトし続けるチームでいたい。強豪国に対してチャレンジしなければならないので、今の自分たちが持つ最高レベルのプレーを出す必要があるが、それができれば、世界のどんなチームにも勝てると思っている」

選手1人ひとりに「ハングリー」であることを求めたキルケリー監督(写真中央)

選手1人ひとりに「ハングリー」であることを求めたキルケリー監督(写真中央)

 

原希美キャプテン
「世界選手権では日本の武器を全面に出して、まずは、予選グループをしっかりと突破し、そして、1つでも上にいけるようにチーム一丸となってがんばりたい。そのためにも、日本国内やスペイン、ドイツでの合宿がすごく大事になってくると思うので、お互い遠慮せずに言いたいことは言い合って、ぶつかり合って、少しでもチームの状態をあげて世界選手権に臨みたい。2019年の熊本世界選手権、20年の東京オリンピックにつながる試合、大会にしていけるようにチーム一丸となってがんばりますので、応援よろしくお願いします」

2019年、20年を見据え、今大会での予選リーグ突破を誓った原キャプテン(写真中央)

2019年、20年を見据え、今大会での予選リーグ突破を誓った原キャプテン(写真中央)

 

 

記者会見後に開かれた世界選手権へ向けた壮行会は、終始なごやかな雰囲気で行なわれました。多くの関係者から激励の言葉をもらった選手たちは、大舞台に向けて気持ちを新たにしたことでしょう。また、2019年に世界女子選手権開催を控える熊本国際スポーツ推進事務局から贈呈されたTシャツも披露されました。

前面に記載されている「BRAVE HEART」はキルケリー監督が世界選手権に向けて掲げたチームスローガン。選手たちは海外遠征、世界選手権でこのTシャツを着用し、2019年の熊本大会をPRする

前面に記載されている「BRAVE HEART」はキルケリー監督が世界選手権に向けて掲げたチームスローガン。選手たちは海外遠征、世界選手権でこのTシャツを着用し、2019年の熊本大会をPRする

 

 

大会の開幕は12月1日。日本女子代表は2日に初戦・ブラジル戦を迎えます。
11月20日発売の弊誌12月号では、世界女子選手権を展望しています。現在、予約受付中です。


カテゴリー: 日本代表
▶コメント » 0

Comments are closed.