2018年2月23日
第42回日本ハンドボールリーグ(JHL)は、2月17、18日に開かれた第22週で男子3位の豊田合成が湧永製薬に勝利し、4位以内を確定させ、初のプレーオフ進出を果たしました。残る1枠は大同特殊鋼と湧永の勝負となり、ここまで勝点で4点リードしている大同が優位に立っています。女子は首位の北國銀行に続いて広島メイプルレッズのプレーオフ進出が決まり、残された2つのチケットを三重バイオレットアイリス、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング、オムロンの3チームが争っています。
2月24、25日に行なわれる第24週は男女ともに4試合。結果次第では大同の4位以内が決まります。女子はソニーが2位の広島を迎え撃ちます。また、大阪ラヴィッツの大ベテラン田中が通算1500得点まであと2点とし、記録達成に期待がかかります。
第24週の日程は以下のとおり。
【第24週日程】
・2月24日(土)
富山・アルビス小杉総合体育センター
14:00~ ☆プレステージ・インターナショナル アランマーレ-飛騨高山ブラックブルズ岐阜
愛知・枇杷島スポーツセンター
13:00~ ☆HC名古屋-オムロン
15:15~ 大同特殊鋼-トヨタ自動車東日本
愛知・豊田合成アリーナ
14:00~ 豊田合成-トヨタ車体
・2月25日(日)
茨城・坂東市総合体育館
13:00~ 大崎電気-北陸電力
石川・小松総合体育館
13:00~ ☆北國銀行-大阪ラヴィッツ
佐賀・佐賀県総合体育館
15:00~ トヨタ紡織九州-湧永製薬
鹿児島・霧島市国分体育館
13:00~ ☆ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング-広島メイプルレッズ
※☆=女子
男子は前週までに3チーム(大崎電気、トヨタ車体、合成)が駒沢行きのチケットを獲得しました。あと1枚を4位・大同(勝点26)と5位・湧永(同22)が争っている状況です。
今週で大同が勝って、湧永が引き分け以下、または大同が引き分け、湧永が敗れると、大同の4位以内が確定します。
優位な状態にある大同は、ホームにトヨタ自動車東日本を迎えます。リーグ戦では2連勝しているものの、直近の対戦となる昨年末の日本選手権では1点差で敗れました。その試合からの変化と言えば、OF面。韓国代表・尹時烈が加入から3ヵ月近く経ち、徐々に周囲との連携が上がってきました。DFのすき間を狙うのを得意とする藤江をワンポイントで起用するなど、OFのバリエーションを増やしています。
対する東日本は、GK関口を中心とした組織的なDFができるかがポイントに。粘り強い守りから勝機をうかがいます。
大同を追う湧永は、佐賀に乗り込みトヨタ紡織九州と闘います。
故障者が多い湧永ですが、守護神・志水は相変わらず安定した活躍を見せており、失点はある程度計算できるでしょう。OFでは前週7点を決めた左サイドの子安らのサイド陣を活かすことが必要に。勝点2が必要な状況で真価を発揮できるか。
紡織は、大崎に引き分けるなど調子は悪くはありません。とくに、得点ランキング1位に躍り出た金東喆(143点)が好調です。
また、2位・車体と3位・合成の直接対決も見逃せない一戦になります。両チームの勝点差は1。合成が勝てば順位を入れ替えることになります。2位通過をかけた激しい戦いになるでしょう。
首位の大崎は最下位の北陸電力と対戦。前週は逆転こそできませんでしたが車体との直接対決を引き分けに持ち込み(24-24)、レギュラーシーズン1位へ前進しました。今シーズンの北電との試合は2戦2勝でいずれも40点前後の得点を奪い勝利しています。この試合も積極的なDFからの速攻で得点を量産して勝利を狙います。北電は過去2試合ではOFのミスから失点が増えていただけに、いかにシュートまで持ち込めるかがポイントになります。バックチェックを徹底できれば失点は減るでしょう。
女子は引き続きプレーオフ進出を争うソニーとオムロンの試合が気になるところ。
5位のオムロンは広島メイプルレッズ、HC名古屋、飛騨高山ブラックブルズ岐阜とのカードを残しており、今週は名古屋と対戦。リーグ戦で2連勝を収めていますが、1点差(22-21)、4点差(22-18)と2試合とも簡単な試合ではありませんでした。今回の対戦を前に、名古屋は6連敗を脱出し2連勝中と息を吹き返しました。この試合も接戦になることでしょう。逆転でのプレーオフ進出のためには2勝が最低ライン。まずはチーム一丸となって目の前の試合に集中することが大事になります。
そんなオムロンを引き離したいのは4位のソニー。後半戦に入ってから連勝は3連勝が1度だけですが、節目節目の試合を制してプレーオフ争いに踏みとどまっています。とくに先週の三重バイオレットアイリス戦は立ち上がりから先行。終始、試合を支配してライバルから貴重な勝点2を手にした。その勢いのまま、2位・広島との一戦に臨みます。ここ最近の傾向を見ると、勝つために失点を20点以下に抑えることは必須。守りからリズムを作ってホームでの勝利をめざします。
北國銀行-大阪ラヴィッツの試合では、大記録が樹立されそうです。大阪の田中が通算1500得点まであと2点と迫っています。1500点達成となれば男女通じて初。田中はここまでチームトップの72得点を奪うなど衰えを感じさせないだけに、この試合での記録達成の可能性は充分。 また、北國はこの試合に勝つとレギュラーシーズン1位が確定します。
このほか、飛騨高山とプレステージ・インターナショナル アランマーレが対戦。飛騨高山は勝って7位浮上なるか。
今週の試合もJHL公式動画配信サイト『JHL TV』でライブ配信されます。各チームの情報や、今シーズンの詳細日程は、JHL公式ホームページからご確認を。
JHL公式ホームページ:http://www.jhl.handball.jp
JHL公式Twitter:http://twitter.com/jhl_official
JHL TV公式サイト:http://www.jhltv.com