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2018年6月14日

彗星ジャパンの初陣は黒星 ジャパンカップ徳島大会

「JAPAN CUP2018」の徳島大会が13日に徳島・アスティとくしまで行なわれ、日本男子代表・彗星ジャパンがドイツ代表と対戦。後半に修正して見せ場を作りましたが、前半のビハインドが重くのしかかり、24-37(前半11-21)で敗れました。

 

愛称が「彗星ジャパン」に決まってから初めての試合となった男子代表。シグルドソン監督体制で主軸を担っていた玉川(大崎)がケガで選外となったため、スタートの布陣にいくつかの変更が見られました。

まずはDF。6:0DFの3枚目に入っていた玉川に代わって、2枚目だった成田(湧永)が中央で笠原(車体)とのコンビを形成。その2枚目には小室(大崎)を起用しました。

左から信太(大崎)、小室、成田、笠原、渡部(車体)、元木(大崎)の並びになり、GK甲斐(車体)がゴールマウスを守りました。

OFは、これまでDFだけの起用がメインだった成田が左サイド、ポストには玉川の代わりに小室がポストに入るパターンでスタート。また、右サイドを本職とする渡部を右バックに起用し、元木を右サイドとすることで、OFへの切り替え時に笠原とセンター東江が変わるだけとなり、選手交代を少なくしながら、攻守のバランスを整えた布陣になりました。

一方、ドイツは6月6日に行なわれた親善試合・ノルウェー戦からスタメンを1人代えただけの布陣(右バックをヴァインホルトからヘフナー)。しっかりとゲームに入っていこうという意志がよく見える形で試合に臨んできました。

日本は、試合序盤は元木のスピードを活かしたプレーなどでドイツに応戦し、前半6分4-5とまずまずの立ち上がりを見せました。しかし、ここからセットOFでミスを連発。流れを変えようと、右バック徳田(ダバシュ/ハンガリー)らをコートに送り出しましたが、ドイツDFの力強いコンタクトに対して突破口を見い出せず、ミスから速攻に走られて8連続失点を浴びて一気に差を広げられます。ドイツの高い、そして厚い壁の攻略に苦しむ日本はその後も好機を演出できず、前半だけで11-21と10点差をつけられました。

15分のハーフタイムをはさんで迎えた後半は、退場者を出してCPが4人になる場面もありましたが、バックチェックの徹底や守り所を絞ることで失点を抑えることに成功しました。

前半の差が大きく、13点差(24-37)で敗れましたが、吉野(車体)の打点の高いシュートや、GK坂井(合成)の好守など、持ち味を出した選手もおり、後半のスコアは13-16。相手がベンチメンバーを投入してきたことを差し引いても、試合の中で相手に対応し、攻守両面である程度の修正ができたことはこの日のポジティブな部分の1つでした。

上々のデキを見せたGK坂井。相手のスピードに慣れてきた後半にはファインセーブで会場を沸かした

上々のデキを見せたGK坂井。相手のスピードに慣れてきた後半にはファインセーブで会場を沸かせた

 

ドイツはベンチメンバーも高いクオリティーを見せた(写真はズートン)

ドイツはベンチメンバーも高いクオリティーを見せた(写真はズートン)

 

古巣との対戦を終えたシグルドソン監督は「前半は(選手たちが)相手のことをリスペクトしすぎていた。相手のDFはよかったし、そこをかわしてもGKの攻略に問題を抱えてしまったが、後半は自信を持って攻めることができた」とコメント。

一方、ドイツのプロコップ監督は「後半は日本の方がよかった。後半の(ドイツの)デキには不満が残る」と話し、キャプテンのゲンスハイマーも「前半はうまくできていたが、後半は技術的なミスが多かった」と、後半の戦いぶりへの反省を口にしました。

スコアは非常に厳しいものになりましたが、世界トップクラスのチームの力を肌で感じることができた彗星ジャパン。

「東京大会ではもっといい試合をして、ファンを喜ばせたい」(部井久/中大)、「勝利を狙うことは大前提のうえで、東京ではいいプレーを見せられたら」(東江)と、16日に控える東京での第2戦に向けて気持ちを切り替えていました。

ドイツ代表は、徳島でのキャンプを終え、東京に移動。ゲンスハイマーは「手厚い歓迎を受け、試合の日もたくさんのおもてなしをしてもらった。チームを代表してお礼を言いたい」と感謝の意を述べました。

試合後、両チームいっしょになって記念撮影

試合後、両チームとプレミアムシートを購入した観客が記念撮影

 

試合後はサイン会が行なわれ、長蛇の列ができていた

試合後はサイン会が行なわれ、ドイツの選手たちも真摯に対応。長蛇の列ができていた

 

日本、ドイツの両代表は16日に東京・東京体育館で2戦目を戦います。

 

【ジャパンカップ徳島大会結果】
ドイツ 37(21-11、16-13)24 日本
〈日本の得点者〉7点:徳田、5点:東江、3点:小室、2点:渡部、土井、吉野、1点:門山


カテゴリー: 世界, 日本代表
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