2015年4月20日
4月19日、大分で開催されていた東アジアクラブ選手権は最終日を迎えました。
最終日の試合結果と最終順位は以下のとおりです。
男子
大崎電気 49-23 山東(中国)
コロサ(韓国) 31-26 大同特殊鋼
女子
オムロン 35-22 江蘇(中国)
仁川(韓国) 29-28 北國銀行
最終順位
男子
1位:コロサ(3勝0分0敗)
2位:大崎電気(2勝0分1敗)
3位:大同特殊鋼(1勝0分2敗)
4位:山東(0勝0分3敗)
女子
1位:仁川(3勝0分0敗)
2位:北國銀行(2勝0分1敗)
3位:オムロン(1勝0分2敗)
4位:江蘇(0勝0分3敗)
男子の大崎-山東戦では、大崎が圧倒的な力の差を見せつけて試合を展開します。大崎は試合序盤から積極的なDFでスティールや相手のミスを速攻につなぎ得点を積み上げていきました。山東も負けじと体格を活かしてロングシュートを打ち抜きますが、大崎はGK木村の好守でそれを阻止すると25-13と前半で大きくリード。後半も、交代で出場したメンバーの活躍もあり、大崎は好ムードを維持し、最後は49-23で完勝しました。
男子の最後の戦いは大同-コロサの一戦に。前半は、3:2:1DFでコロサのバックプレーヤー陣の得点を抑えた大同は、攻撃でも相手の激しいコンタクトをかわして得点を積み上げていきます。一方のコロサも前に出る大同DFのスペースを使ってポストやカットインで得点。前半12分6-6と互角の戦いになりました。18分にコロサ・朴重奎の3連打で7-10とリードを許した大同でしたが、さらにアグレッシブなDFにしたことで、19分から前半終了までコロサの得点を2に抑えると、その間に大同は久保(龍)、野村らで得点し14-12で前半を終えました。このまま優勢を保ちたい大同でしたが、後半10分白元喆のシュートで追いつかれると18-18に。その後は李ハンソル、李賢植、李恩燦ら若手の勢いのあるプレーで波に乗ったコロサに突き放されて26-31で逆転負け。この試合に勝利したコロサが優勝を手にしました。
オムロンと江蘇の戦いは、オムロンが前半2分から永田、澤田、吉田、勝連の連取で6分、4-1と先行。
さらに15分から川俣の3連打を含む2度目の4連取と、24分からの5連続得点で江蘇を一気に突き放し、前半で21-10とリードして後半につなぎました。後半は江蘇のセンター金梦青らがタイミングをずらしたシュートなどで追撃。それでも、オムロンは控え選手がコートに立ち、末吉が勢いよく攻め込んで得点したり、GK宮川がファインセーブを見せるなどして、前半からさらにリードを広げ35-22と、最終戦で今大会初勝利を手にしました。
全勝同士の対戦となった北國-仁川。優勝のかかるこの試合で先制したのは北國でした。八十島のサイドシュート、横嶋(か)のポストシュートで2連取。さらに横嶋(彩)や鰍場らで得点を積み上げた北國は前半8分までに7-4とリード。しかし、仁川・金温兒にそこから3連打を許すと10分7-7と並ばれ、さらに2点を追加されて12分、7-9と一気に形勢を逆転される展開に。前半が終わるまでに14-19と5点差に広げられて後半へ向かうと、後半20分までに最大6点差をつけられてしまいます。苦しい時間が続く北國でしたが、20分仁川側の退場を機に数的有利を活かして3得点。北國はじわりじわりと追い上げていきます。しかし、ここぞというところで司令塔・金恩兒、大型左腕・柳殷僖が強力なシュートをゴールに沈め、簡単には追いつかせない仁川。それでも、北國は最後まで足を動かし、ボールを奪うと残り17秒、若泉が速攻で得点するも、わずかに1点が及ばず28-29で敗戦。女王の座は仁川のものとなりました。
また、大会終了後にMVP、ベストセブン、最優秀監督賞、最優秀レフェリー賞が発表されました。表彰は以下のとおりです。
【男子】
MVP
李賢植(コロサ)
ベストセブン
GK:李暢祐(コロサ)
CP:朴重奎(コロサ)
CP:白元喆(コロサ)
CP:鄭秀泳(コロサ)
CP:信太弘樹(大崎電気)
CP:野村善亮(大同特殊鋼)
CP:Zhao Xiao※(山東)
※Zhao=そうにょうに「メ」 Xiao=金3つ
最優秀監督賞
金雲學(コロサ)
【女子】
MVP
金温兒(仁川)
ベストセブン
GK:宋美永(仁川)
CP:柳殷僖(仁川)
CP:申恩株(仁川)
CP:横嶋かおる(北國銀行)
CP:横嶋彩(北國銀行)
CP:澤田智美(オムロン)
CP:莫蒙萌(江蘇)
最優秀監督賞
趙漢俊(仁川)
最優秀レフェリー賞
Lee Hyongchul、Seo Jiyoul(韓国)
2015年6月号にて東アジアクラブ選手権の特集を予定していますので、そちらもお楽しみに。
大会の詳細は日本リーグホームページでご確認ください。