2009年5月22日
5月17日の日曜日。学生リーグの最終日が多く重なった日ですが、注目の1つが、北の大地・札幌で行なわれた北海道学生春季リーグ、男子1部の最終戦。
今回のリーグ開幕前の段階で、リーグ44連覇、そして219連勝(1引き分けを含む)と、20年以上も無敗を続けてきた盟主・函館大と、2000年の春季リーグ戦でその函館大と引き分け、昨年は春秋ともに王者を土俵際まで追い詰めた道都大の対戦。
ユニフォームを着てコートに立つ4年生がわずか2人の函館大に対し、昨年、4年生不在のチームで函館大に迫った道都大は、4年生を中心にメンバー充実。
函館大には戦力的な不安ばかりでなく、この3月、盛大に創部30周年を祝った直後のリーグ戦で負けるわけにはいかない、というこれまで以上のプレッシャーも加わり、危機感がありあり。
一方の道都大には、昨年、4年生不在のメンバーで戦って得た自信と、追いかける者ならではの勢いにあふれます。
今年ほど「歴史が変わるのでは?」という雰囲気に満ちたリーグ戦は、これまでになかったのではないでしょうか。
例年、リーグ最終戦での激突が多い両者のゲームには、多くのギャラリーが詰めかけますが、今年の熱気は例年以上。
函館大関係者を除く多くの人たちからは「歴史的瞬間を見届けたい」という“潜在意識”も伝わってくる中、会場の北大体育館で試合は幕を開けました。
試合の詳細は7月号をご覧いただくとして、この注目の一戦を制したのは函館大。
ギャラリーのみなさんの“潜在意識”にも包まれる厳しいアウェイの環境の中、プレッシャーに打ち勝っての伝統継承。
リーグ45連覇(通算55回目)、224連勝(1引き分けをはさむ)達成で幕を閉じました。
喜び爆発というよりも安堵感いっぱいの函館大セブンに対し、春に盟主交代を遂げ、東日本インカレ、全日本インカレでも飛躍を期していた道都大セブンは、さすがにガックリ。
非情なコントラストでしたが、まだ09年シーズンはスタートしたばかり。
今回の試合を胸に、夏の厳しいトレーニングや東日本インカレの戦いを経て、引き続き秋季リーグ戦でも最終戦で対決予定の両者の激闘第2幕は、さらにボルテージが上がること必至。
今から秋が楽しみです。
北海道秋季リーグ戦は10月8日から11日にかけ、再び札幌で開催予定(会場は未定)。
みなさんも観光シーズン真っ只中の札幌を訪れ、両者の激闘をライブで観戦、というツアーを計画してみてはいかがでしょう?