2009年7月9日

　埼玉県ハンドボール協会名誉会長の遠藤健次さん（写真）が７月８日（水）夕刻、急性腎不全のため亡くなられました。享年77才。
　遠藤さんは埼玉県協会のほかにも全日本教職員連盟、全国高体連、関東協会の要職を歴任し、平成16年には旭日双光賞を授与されるなど、球界の普及、発展に力を注いできた功績は大きなものがありました。
　遠藤さんとの思い出は数々ありますが、遠藤さんが昭和31年に西ドイツ（当時）との国際試合で日本代表として出場した際の招聘状を数年前に見せていただいたことがあります。
　その招聘状には「日本協会の財政が苦しいため、合宿参加費のほか米一升を持参されたし」という文面が書かれてあり、その当時の様子がしのばれました。
　また、遠藤さんが浦和市立高（現・さいたま市立浦和高）に在任していた昭和53年のこと。同校体育館が第１回高校選抜大会関東予選会場となっており、大会責任者の遠藤さんにご挨拶しようと体育教官室にうかがったところ、そこには直後に決勝を戦う富岡高・宇佐美幸彦監督（元全国高体連部長）と中大附属高・川上整司監督（現・日本協会副会長）もおり、私を含めた３人に「おい、これを飲めや」と、なんと遠藤さんからお酒の入った茶碗が差し出されたのです。
　「出陣の酒だよ。思う存分勝負してくれ。試合が終わったらお互い恨みっこなしだ。俺と君（私のこと）が立会人だからな」と笑い飛ばした遠藤さんの口ぶりが忘れられません。
　豪快な性格で面倒見がよく、そしてちょっぴり寂しがりやだった遠藤さん。これからも天国からハンドボールを応援してくださいね。安らかにお休みください　　合掌
　・通夜＝７月10日（金）午後７時～８時　
　・告別式＝７月11日（度）午後12時30分～１時30分
　・場所＝大円寺　さいたま市見沼区風渡野335　TEL048-683-5673
　・喪主＝遠藤信幸さん・遠藤哲也さん

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