2015年11月12日
男子第58回・女子第51回全日本学生ハンドボール選手権(全日本インカレ)は、11日に男女の決勝戦を行ないました。
男子は日体大と早大の関東決戦。女子は東女体大、大体大と東西のトップが激突しました。
決勝の結果は以下のとおり。
男子決勝
日体大 33(17-16, 16-13)29 早大
※日体大は3年ぶり23回目の優勝
女子決勝
大体大 30(13-11, 17-10)21 東女体大
※大体大は3年連続4回目の優勝
先にスローオフしたのは女子決勝。ともにこの秋のリーグ戦を制した両チームは、4年連続での対戦になります。前回大会の準決勝では、序盤からリードした大体大がそのまま勝利しましたが、この試合では東女体大が好スタートを切ります。左腕・川畑、センター石井の2枚看板がミドルシュートを突き刺し、前半6分5-3。対する大体大はエース佐々木を軸に、ポスト森が絡むいい攻撃を見せ、11分に逆転すると、DFも機能するいい流れに。前半30分は13-11と大体大がリードしていますが、東女体大も三田、福井らがチャンスを逃さないなど、内容はほぼ互角でした。
ベンチを入れ替えた後半は開始から大体大がたたみかけます。佐々木の技ありミドルや北原のスティールからの速攻、さらに相手の退場時に2点加点するなど11分までに7連続得点で20-11と大量リードを奪いました。東女体大は直後に福井のポストシュートでやっと後半初得点を決めると、13分からは相手が1人退場したスキに石井の連打で2点を返します。差を詰められたものの、大体大に焦りはなく、残り5分を切ってから北原、松本の3連続得点などで東女体大を突き放し、30-21で見事に3連覇を達成しました。
続いて行なわれた男子の決勝戦は、日体大・福田のミドルシュートで熱戦の火ぶたが切られました。早大もすぐさま桐生のカットインで同点にすると、ここから一進一退の攻防を繰り広げます。とくに日体大・小山、早大・東江の両エースが18分までに5点ずつ奪いチームをけん引。緊迫した展開の中、先に動いたのは日体大でした。前半20分13-13の場面から東江にマン・ツー・マンDFをしかけ、さらに相手が退場したスキに左サイドの金丸の得点で15-13とリードします。直後に早大に3連打を許すも、残り1分を切ってから2連取し、17-16と日体大が先行して前半を終えました。
流れが二転三転した後半はどちらも2点以上の差をつけられず、23分になっても29-29と同点。この場面から高い集中力を見せたのは、日体大の守護神・友兼でした。福岡のポストシュート、東江の速攻とミドルをことごとくシャットアウト。攻撃陣も友兼の活躍に応え、比嘉のミドル、大橋のポスト、そして屋比久の速攻が決まり勝負あり。24分以降の失点を許さなかった日体大が、早大との死闘を制し、3年ぶりに学生王者に輝き、そして函館での全日本インカレV4となりました。
男子・日体大、女子・大体大の優勝で幕を閉じた今年の全日本インカレ。
閉会式では優秀選手などが発表されました。
【男子】
・優秀選手賞
小山哲也(日体大)
金丸拓矢(日体大)
友兼尚也(日体大)
東江雄斗(早大)
桐生正崇(早大)
原健也(日大)
田中圭(筑波大)
・特別賞
大橋慶(日体大)
川島悠太郎(早大)
・最優秀監督賞
松井幸嗣(日体大)
【女子】
・優秀選手賞
秋山なつみ(大体大)
佐々木春乃(大体大)
北原佑美(大体大)
馬場敦子(大体大)
亀田潮里(東女体大)
石井優花(東女体大)
堀川真奈(大教大)
・特別賞
谷華花(大体大)
岩崎成美(筑波大)
・最優秀監督賞
楠本繁生(大体大)
大会の詳細結果は日本ハンドボール協会ホームページでご確認ください。
今大会の熱戦のようすは、スポーツイベント・ハンドボール2016年1月号(12月19日発売予定)でリポートします。お楽しみに。
次回の全日本インカレは2016年11月に徳島県徳島市で開催されます。
日本ハンドボール協会ホームページ:http://www.handball.jp/games/2015/in_col/2015intercollege.htm