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2016年3月30日

水海道二が歓喜の初優勝。男子は岩国工が快勝V 高校センバツ最終日

高校シーズン最初の全国大会となるジャパネット杯第39回全国高校ハンドボール選抜大会(センバツ)は、29日に大会最終日を迎え男女の決勝戦が行なわれました。

女子は強豪を撃破してきた名経大市邨(愛知)と初優勝をめざす関東女王・水海道二(茨城)が激突。男子は初代センバツ王者・岩国工(山口)に初出場の大分(大分)が挑みました。

まずは決勝戦の結果です。

 

【男子決勝】
岩国工 35 (19- 9, 16-11) 20 大分
※岩国工は36年ぶり3回目の優勝

 
【女子決勝】
水海道二 21 ( 7- 8, 14- 8) 16 名経大市邨
※水海道二は初優勝

 

 

男子の決勝戦は攻撃陣が爆発した岩国工が15点差をつけて勝利しました。立ち上がりの5分は3−3とタイスコア。そこから連動した攻撃が機能し、徳田、尾川、さらに藤川が豪快にミドルシュートを決めて6連続得点で岩国工が主導権を握ります。守備でも助安、徳田の中央が相手のシュートをことごとくブロックして得点を許しません。気がつけば27分に18−8と大量リード。後半開始直後も7分間で5点を奪い終始優勢に試合を進めます。大分はマークの厳しい本田(悠)を封じられたものの、向井、山田がスピードを活かして19分から3連取しましたが、前半に許したリードが大きすぎました。コート全体を使った攻撃で35点を奪った岩国工が36年ぶりのセンバツ制覇。徳田を失格しながら乗り越えた前日の準決勝からの勢いを保ち、スキのない戦いぶりを披露しました。

大分のシュートを次々にブロックした岩国工・助安

大分のシュートを次々にブロックした岩国工・助安

劣勢の状況でも前を狙い続けた大分・向井はチームトップの7得点を記録

劣勢の状況でも前を狙い続けた大分・向井はチームトップの7得点を記録

日本一を達成しうれし涙を流す岩国工のキャプテン栗栖(昇)

日本一を達成しうれし涙を流す岩国工のキャプテン栗栖(昇)

 

 

女子決勝は戦前の予想どおり、速攻で押したい水海道二に対して、ペースを落とす名経大市邨という状況になりました。序盤はお互いに硬さが見られ4分間スコアは動かず。その中でGK神谷が7mT2本をセーブするなど徐々に名経大市邨に流れが傾き、27分、28分の連打で8−7とし後半戦へつなげます。その流れはハーフタイムを挟んでも続き、7分に相手DFを完全に崩した伊藤のカットインが決まり11−9とこの試合初の2点リードを奪います。苦しい水海道二を救ったのは右サイドの江口でした。9分過ぎにGK宝田からのスローで速攻につなげると、12分には右サイドからゴールを決めて同点に追いつきます。1点ビハインドの15分からは連続でループシュートが決まり14−13と逆転。その江口の活躍に刺激されたエース相澤が技ありミドルを突き刺し2点差をつけました。そして20分からは得意の速攻が炸裂し、名経大市邨を突き放して21−16でタイムアップ。水海道二は出場30回目で初めて金メダルを手にしました。

チームを救った水海道二・江口。相手GKの動きをよく見たループシュートが連続で決まった

チームを救った水海道二・江口。相手GKの動きをよく見たループシュートが連続で決まった

敗れはしたものの最後まで笑顔が絶えなかった名経大市邨セブン(写真は鈴木)

敗れはしたものの最後まで笑顔が絶えなかった名経大市邨セブン(写真は鈴木)

優勝が決まり自然とガッツポーズが出た水海道二セブン

優勝が決まり自然とガッツポーズが出た水海道二セブン

 

 

閉会式では今大会の最優秀選手と優秀選手が発表されました。

 

【男子最優秀選手】
栗栖昇己(岩国工)

【男子優秀選手】
田中夏輝(岩国工)
助安大成(岩国工)
徳田廉之介(岩国工)
山田翔騎(大分)
本田悠也(大分)
松下海(大体大浪商)
加藤一誠(法政二)

 

【女子最優秀選手】
相澤菜月(水海道二)

【女子優秀選手】
江口綾香(水海道二)
宝田希緒(水海道二)
小林可奈(水海道二)
伊藤愛莉(名経大市邨)
織田はるな(名経大市邨)
岡﨑智実(華陵)
日柳遥(高水)

 

 

これにて39回目のセンバツは閉幕。次回も兵庫県で開催され、2017年3月24日から29日に行なわれる予定です。
また弊誌5月号にて今大会の特集します。発売は4月20日。発売までお楽しみに!

男子優勝・岩国工セブン

男子優勝・岩国工セブン

女子優勝・水海道二セブン

女子優勝・水海道二セブン


カテゴリー: 高校
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