2016年8月6日
山口県周南市で開催されているインターハイのハンドボール競技。大会4日目(8月5日)に男女4回戦が行なわれ、ベスト4が決定しました。
男子は大体大浪商(大阪)、洛北(京都)、大分(大分)、女子は明光学園(福岡)が初めて準決勝に進みました。
4回戦の結果は以下のとおり。
【男子4回戦】
岩国工 28−17 瓊浦
大体大浪商 34−23 北陸
洛北 26−21 中部大春日丘
大分 31−22 高岡向陵
【女子4回戦】
水海道二 29−25 大分
四天王寺 26−22 佼成女
明光学園 22−18 高水
高松商 15−11 鹿児島南
男子は岩国工(山口)、大体大浪商、大分の3チームが今春3月のセンバツに続いての4強入りを果たしました。
岩国工は長崎の瓊浦と対戦。4連取と好スタートを切ると、徳田、助安を中心としたDFで瓊浦を圧倒しました。センター栗栖、左バック藤川の強打も冴えました。
2、3回戦で快勝を収めてきた大体大浪商は、全国大会上位常連の北陸(福井)相手でもその勢いは止まらず。3:2:1DFから阿南、前園、松下らがコート全体を活かした速攻を繰り出し前半だけで9点差(19−10)をつけました。後半は守護神・堀田のノーマークシュートセーブもあり、11点差で準決勝進出。
どちらが勝ってもインターハイ初のメダルとなる洛北−中部大春日丘(愛知)の一戦は、5:1DFを起用した洛北が先行します。一時は洛北が6点リードを奪いましたが、中部大春日丘も反撃。1点差まで詰めよります。しかし、ここで洛北が林のミドルシュートをきっかけに、小松らの活躍で5連取して再び突き放しました。来年、創部50周年を迎える洛北が、メダルを手にしました。
前半は12−12と同点で折り返した大分−高岡向陵(富山)戦。後半からセンバツ準優勝・大分がたたみ掛けました。左腕エース本田(悠)を軸に得点のペースをあげて高岡向陵を突き放しました。後半はGK片山のファインセーブも光りました。
女子の4回戦は、まず春夏連覇を狙う水海道二(茨城)が大分(大分)を退けました。2年生主体の布陣ながら3年生の相澤や江口らがしっかりと役割を果たしてチームを引っ張り、安定感抜群の戦いぶりで前半から大分を突き放し、後半なかばにはメンバーを入れ替える余裕も見せての完勝でした。
四天王寺(大阪)-佼成女(東京)戦は、四天王寺のミスに乗じて得点を積み上げた佼成女が11-7とリードして前半を折り返しますが、後半は立場が逆転。四天王寺DFの前に攻めあぐねた佼成女は、シュートミスなどが続きリズムを崩します。そのスキに四天王寺が着実に点差を詰めていき、後半10分に逆転すると、佼成女の持ち味である積極的なDFの裏のスペースに川上と箱崎がの両サイドが走り、得点のチャンスを次々に作り出して26-22で勝利しました。
初出場の明光学園と地元・高水の対戦となった3試合目は、後半序盤まで拮抗した戦いとなりましたが、後半10分から安田、藤田の連取で抜け出した明光学園が主導権を握りました。そのまま明光学園はGK長野の好守もあり、好調の波を維持して22-18で勝利をつかみベスト4入りを決めました。
ここ4年で3度の優勝を誇る高松商(香川)と春ベスト8の鹿児島南(鹿児島)の対戦は、互いに堅守を武器に戦う内容に。両チームともに、しっかりと足を動かしてDFをしながら得点を奪うチャンスをうかがいます。ロースコアな展開の中、確実に得点の機会をものにしたのは高松商。体力的にも精神的にも苦しい時間帯に、着実にシュートを決め切った高松商がじりじりとリードを広げ15-11で準決勝へコマを進めました。
本日の準決勝のカードは以下のようになりました。
▽男子準決勝
岩国工−大体大浪商
洛北−大分
▽女子準決勝
水海道二−四天王寺
明光学園−高松商
今日のピカイチさん!
大会にかかわるさまざまな人を紹介します。今回は地元を代表して出場するチームをコート外で支えるこの人です。
高水高ハンドボール部副顧問
木曽栄志さん
山口代表として出場する高水高の応援をリードしているのが木曽さんです。テンポよく叩いていますが、じつはハンドボール部の副顧問を務めています。
「副顧問がタイコで応援?」と不思議に思いますが、これが木曽流サポート。木曽さんはハンドボール未経験。ベンチに入るより自分になにがチームのためにできるのかと考え、出した答えが応援でした。
2年前に購入した自前のタイコを精いっぱい叩き、選手を鼓舞します。
チームは敗れてしまいましたが、木曽さんの応援は届いていたでしょう。