2016年8月7日
夏の日本一を決めるインターハイのハンドボール競技は6日に大会5日目を迎え、男女準決勝4試合が行なわれました。
準決勝の結果は以下のとおり。
【男子準決勝】
岩国工 34−22 大体大浪商
大分 27−22 洛北
【女子準決勝】
水海道二 22−16 四天王寺
明光学園 25-22 高松商
ともに快勝でここまで勝ち上がってきた岩国工(山口)と大体大浪商(大阪)との男子準決勝第一試合。前半20分まで互いにいいところが出た拮抗した展開になりましたが、ここから加速したのは岩国工でした。OFでポスト助安を活かしながら栗栖、徳田が大体大浪商の3:2:1DFを切り崩します。15−12の前半28分過ぎにタイムアウトを取ると、終了までのわずか1分少々で2点を奪い主導権を握りました。後半もGK田中のセーブなどで大体大浪商につけいるスキを与えませんでした。
もう1つの準決勝は大分(大分)が残り5分、2人退場の場面をしのいで決勝進出を決めました。前半から豊田、川内のダブルポストを起用し、ボディーブローのように洛北(京都)DFを揺さぶります。23−21でリードした後半25分、豊田が退場し、直後に不正交代で川内も2分間退場と最大のピンチを迎えましたが、GK片山がカットイン、ミドルシュートを立て続けにセーブ。2人少ない状況ながら2点を追加し勝負あり。
女子は春女王・水海道二(茨城)が四天王寺を退け、第21回大会以来の決勝進出を決めました。前半から相澤、齊藤のミドル、滝川の速攻などいい形で得点を重ねリードを奪います。6点のリードを奪って後半につなげますが、後半は四天王寺の流れになります。西村がポスト、ミドルと攻撃をけん引し3点差に詰めより、さらに水海道二・田沼の退場を誘いました。一気に逆転までいくかという雰囲気になりましたが、この流れを断ち切ったのは水海道二の守護神・宝田でした。7mT、サイドシュートを続けてセーブし、1人少ない2分間で相手に得点を許せず、ここが勝負の分かれ目となり、水海道二が逃げ切りました。
初めての全国大会準決勝を戦う明光学園(福岡)と昨夏を制した高松商(香川)がぶつかった女子準決勝のもう一試合。安田、藤田を軸に快調に得点を重ねた明光学園が主導権を握ります。後半は尾辻が力強く切り込み、守ってはGK木戸が相手のミドルシュートを弾き出しました。勝負どころでラインを高くした3:3DFで高松商OFを封じ込めました。攻守がかみ合った明光学園が25−22で初の決勝進出を決めました。
日本一をかけた決勝戦には男子は岩国工と大分、女子は水海道二と明光学園が進みました。男子は今春3月のセンバツと同じカードになりました。女子は水海道二は春夏連覇に王手をかけました。
▽男子決勝
岩国工−大分
▽女子決勝
水海道二−明光学園
今日のピカイチさん!
大会5日目、今回は連日コート上で大会を支える役員を紹介します。
岩国商業高校ハンドボールのみなさん。
上段左から小林玲央奈さん、宮井萌花さん、村端未希さん。
下段左から糸濵菜緒さん、中尾亜実さん、松本紗奈さん。
メイン会場のキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターで、連日モッパーとして岩国商業高ハンドボール部のみなさんは大会に参加しています。昼はインターハイの役員、夜は練習に励んでいます。今大会は出場できませんでしたが、間近で試合を見て多くのことを学んでいます。糸濱さんは「モッパーと練習で毎日大変ですけど、近くで試合を見られる分、各チームのよさを学んでいます。上位チームのように勝負強いところを私たちも身につけて、強いチームになります!」と話してくれました。