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2017年3月30日

佼成女が関東決戦制す 男子は法政二が初V 高校センバツ最終日

第40回全国高等学校ハンドボール選抜大会は、29日に大会最終日を迎え、男女の決勝戦が行なわれました。
男子は持ち前の堅守で洛北(京都)のコンビネーションを分断した法政二(神奈川)が初制覇。女子は前回大会覇者の水海道二(茨城)を破った佼成女(東京)が3年ぶりに春の女王に輝きました。

 

最終日の試合結果は以下のとおりです。

 

【29日の試合結果】

▽男子決勝
法政二 30(14-14, 16-10)24 洛北
※法政二は初優勝

 

▽女子決勝
佼成女 23(16-12, 7-9)21 水海道二
※佼成女は3年ぶり3回目の優勝

 

法政二、洛北ともに初優勝をかけて戦った男子決勝戦。序盤は洛北が攻勢に出ます。右のエース福田が勢いよく打ち込み20分13−9とリードを奪います。しかし、直後にタイムアウトを請求した法政二は、DFから立て直し前半終了までの10分間をわずか1失点。その間、加藤、内田らで5点を決めて前半を14−14で終えます。
後半に入ると法政二がスパート。藤田の連取に始まり、西、角田が続いて3分間で4点を加点し、リードを広げます。これで波に乗った法政二DFはより足が動き、前日11得点の洛北・林を徹底マークし攻撃の起点を封じることに成功しました。
劣勢の洛北は石田を投入したりディフェンダーの坂本を攻撃に参加させるなど、流れを変えようと試みるも、法政二の守護神・高橋に弾き返され散発に終わってしまいます。その後も大畠を中心に得点のペースが落ちなかった法政二が30−24で快勝。17回目の春舞台でついに頂点に立ちました。

法政二の守りの要・内田は、攻撃にもよく絡んで勝利に貢献

法政二の守りの要・内田は、攻撃にもよく絡んで勝利に貢献

勢いよく打ち込み序盤のいい流れを作った洛北・福田

勢いよく打ち込み序盤のいい流れを作った洛北・福田

 

 

2月の関東予選に続く対決となった水海道二−佼成女の女子決勝は、佼成女が阿部のサイドシュート2連取などで前半8分5−2と先行します。連覇をめざす水海道二は齊藤が大きな動きからゴールを決めるなど23分11−12と戦前の予想どおり互角の戦いに。ここから佼成女は瀧川がキレイにミドルシュートを決めるなど15−12と突き放し、さらに終了間際、フリースローから左腕エース金城がゴールネットを揺らし4点リード(16−12)で折り返します。
ハーフタイムをはさんで迎えた後半は、佼成女のGK田村が水海道二の前に立ちはだかりました。後半40秒までにカットイン、サイドシュートを立て続けにキープ。その後も決められたら2点差、1点差という場面でことごとく相手のシュートをシャットアウトします。後半15分を過ぎて佼成女3点リードと、関東予選での試合とよく似た状況になりますが、そこからひっくり返された苦い経験を胸に刻んでいた佼成女セブンは、集中力を切らさず粘り強く守りました。攻撃でもポスト紅林が相手DFの裏をついて7mTを獲得するなどして優位に試合を進めます。最後までバックチェックを徹底し、簡単に相手の得意な速い展開に持ち込ませなかった佼成女が23−21で関東予選のリベンジを果たし、3回目の女王に輝きました。

タイムアップとともに笑顔がはじけた佼成女セブン

タイムアップとともに笑顔がはじけた佼成女セブン

奮闘した水海道二・齊藤

奮闘した水海道二・齊藤

 

 

試合後に行なわれた表彰式では、今大会の最優秀選手と優秀選手が発表されました。男子の最優秀選手に選ばれたのは、勝負どころの場面でシュートを決めてチームを盛り上げた法政二の藤田。女子は持ち前のセンスあふれるOFに加え、DF面の貢献度も高かった佼成女の金城が最優秀選手に輝きました。

 

【表彰選手】

〈男子〉
・最優秀選手
藤田龍雅(法政二)
・優秀選手
高橋海(法政二)
大畠洋斗(法政二)
西遼太(法政二)
林凌雅(洛北)
木田一弥(洛北)
安平光佑(氷見)
中村翼(北陸)

〈女子〉
・最優秀選手
金城ありさ(佼成女)
・優秀選手
田村瑠莉(佼成女)
須田希世子(佼成女)
阿部美幸(佼成女)
齊藤詩織(水海道二)
小林可奈(水海道二)
尾辻素乃子(明光学園)
山田花菜(大同大大同)

 

節目となる40回目の高校センバツは、関東勢のアベック優勝で幕を閉じました。次回大会も兵庫で開催される予定です。

今大会の熱戦のようすは、4月20日発売の弊誌5月号でお伝えします。発売までお楽しみに。


カテゴリー: 高校
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