2017年4月24日
今年2月から日本男子代表監督に就任したダグル・シグルドソン監督のもと、日本男子代表の活動が始まりました。今年度の第1回強化合宿を、4月21日から5月12日まで東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行なっています。
今回の合宿には、若手からベテランまで21人を招集(メンバーはこちら)。
初日となった21日の練習では簡単なメニューになるかと思いきや、アップテンポのハードな内容に。就任会見で話していたように、練習から100%で取り組む姿勢を求めるシグルドソン監督らしい初動となりました。
ゲーム形式を含めた約2時間の練習を終えると、選手たちは汗びっしょり。合宿直前の東アジアクラブ選手権(4月16~19日、中国)に参加していた大崎電気の選手たちは疲れが溜まっているようすでしたが、その大崎の選手を含め、新監督にアピールしようと積極的なプレーが見られました。
2月の就任会見からチームの始動を心待ちにしていたシグルドソン監督は、「早く指導したいと思っていた。今日(21日)のトレーニングでは選手たちから、がんばりたいという気持ちが感じられた」と好印象を受けたようす。
興味深いのはGKの選考です。今年1月の世界選手権(フランス)に出場した木村(大崎)以外は、佐々木(豊田合成、192cm)、西出(トヨタ自動車東日本、190cm)、岡本(トヨタ車体、190cm)と大型でトップレベルの実戦経験が少ない若手が集められました。彼らについては「もちろん、日本リーグには彼らよりもいい選手がいるのは知っている」と前置きし、「今はすぐに試合がない状況。所属チームでは出場機会が少ない彼らに興味があったので、このタイミングで見てみたかった。トップ選手たちといっしょに練習できるのは、いい刺激になるだろう」と選考理由を話しました。
また、この合宿期間中に弊誌4月号でのインタビューで答えていたように、若いアイスランド人選手を呼び、練習に参加させるようです。普段はなかなか戦えない海外選手とマッチアップすることで、選手のレベルアップ、意識づけを図ります。
さっそく自分のカラーを出してきたシグルドソン監督。最初の大きなターゲットになるアジア男子選手権(来年1月開催予定)へ向け、どのように日本男子代表をビルドアップしていくのか注目です。