2014年4月14日
日本ハンドボール協会は4月12日に常務理事会を開き、日本男子代表の清水博之監督の辞意を受け、新たに2016年をめざす日本男子代表監督に松井幸嗣氏の就任、さらに津川昭強化本部長が男女の総監督に就任することを発表しました。
これにともない14日、東京・岸記念体育館にて松井監督の就任記者会見が開かれました。
松井監督は、日本体育大学男子ハンドボール部の監督で、昨年はU-21日本男子代表監督も務めていました。
2004-06年にも日本代表を指揮していた松井監督。今回が2度目の日本代表監督になります。
日本男子代表監督に就任した松井幸嗣監督
今後、世界と戦うために、アグレッシブなDFから速攻につなげた戦術を強化していきたいという方針から、「速攻」に定評のある松井監督が再建を託されました。
また、松井監督は前回の時に2004年アジア選手権(カタール)で2位となり、05年世界選手権(チュニジア)に出場するなど、豊富な経験も決め手に。
松井監督は『早くて速いハンドボール』をテーマに掲げ、「判断力やプレーのスピードを上げ、前回よりもさらにスピードを意識したハンドボールを強化していきたい。後半10分過ぎや残り5分でどれだけ走れるかをめざしチームを作っていき、まずは(9月に韓国の仁川で開催される)アジア大会優勝をめざす」と代表監督としての意気込みを語りました。
監督就任と同時に、本日から早速、日本男子代表合宿が味の素ナショナルトレーニングセンターで行なわれています。
召集されたメンバーの中には一時、代表を離れていた選手や、この春大学を卒業したばかりの選手も選ばれたりと、幅広い年令の選手が選ばれました。2020年の東京オリンピックも見据え、ジュニア代表の選手も招集する考えもあるとのこと。
その中で、とくに注目が集まったのは宮﨑大輔選手の代表復帰。
午前中の練習を見て会見に臨んだ松井監督は「彼は今年33才になるがいい時期の状態を維持している」と大きな期待をかけていました。
今日から新しい体制でスタートした日本男子代表には、期待が膨らむばかり。
まずは、アジア大会でどれだけの結果を残せるか。今後も、合宿や6月に控えるヒロシマ国際など代表の活動の場を本誌やブログでお伝えしていきます。
【日本男子代表強化合宿メンバー】
・スタッフ
強化本部長:津川昭(日本協会)
監督:松井幸嗣(日本協会)
コーチ:山口修(日本協会)
トレーナー:飯田純一郎(J・フロントライン)
・選手
GK 志水孝行(湧永製薬)
GK 甲斐昭人(トヨタ車体)
GK 久保侑生(大同特殊鋼)
GK 木村昌丈(大崎電気)
CP 千々波英明(大同特殊鋼)
CP 小澤広太(大崎電気)
CP 石戸貴章(トヨタ車体)
CP 成田幸平(湧永製薬)
CP 信太弘樹(大崎電気)
CP 濱口直大(トヨタ自動車東日本)
CP 岸川英誉(大同特殊鋼)
CP 樋口睦(湧永製薬)
CP 玉井宏章(トヨタ自動車東日本)
CP 高智海吏(トヨタ車体)
CP 野村喜亮(大同特殊鋼)
CP 元木博紀(大崎電気)
CP 豊田賢治(大崎電気)
CP 山城貴志(大同特殊鋼)
CP 渡部仁(トヨタ車体)
CP 森淳(大崎電気)
CP 加藤嵩士(大同特殊鋼)
CP 宮﨑大輔(大崎電気)
CP 東長濱秀希(大崎電気)
CP 石川出(大崎電気)
CP 小室大地(大崎電気)
CP 石橋龍(大同特殊鋼)