2018年6月25日
「JAPAN CUP 2018」を締めくくる第3戦・高崎大会が、23日に群馬・高崎アリーナで開催され、日本女子代表・おりひめジャパンがポーランド代表と対戦しました。前半はミスが重なり相手にリードを許したものの、後半に修正して26-20(前半11-13)で勝利しました。
試合開始からアグレッシブな3:3DFで挑んだ日本でしたが、キャプテン原、角南(果)と立て続けに退場者を出してしまいます。さらに、OFでもパスミスやテクニカルミスが相次ぎリズムに乗れないまま、前半7分1-4の場面で早々にタイムアウトを請求する苦しい立ち上がりとなりました。タイムアウトでやや立て直したものの、7人攻撃をうまく決め切れず相手にエンプティ―ゴールを許したり、両サイドのシュートがポーランドGKクルパにことごとくセーブされたりと得点が伸び悩み、11-13とビハインドを負うことに。
早い時間帯に追いつきたい日本は、前半ではアグレッシブになりすぎてしまったDFの修正を確認し、司令塔にはベテラン石立を起用して後半へ入りました。石立のゲームコントロールから徐々に流れをつかむと、後半6分には14-14と同点に。その後も前半不調だった7人攻撃が機能しはじめ、守ってはこの試合スタメン出場を果たしたGK板野が要所で好セーブを連発。さらに、角南(唯)、池原の左腕コンビが、息の合ったプレーで得点をあげるなどして点差を広げていきました。試合終盤には池原から角南(唯)にパスが渡り、スカイプレーを決めて会場を沸かせ、26-20でポーランドを下しました。
試合後、キルケリー監督は「試合序盤はポーランドに対策されていてなかなかうまくいかなかったものの、後半はいいプレーができたと思う。さらに勝つことができて満足している」とヨーロッパの強豪との戦いを振り返りました。原は「60分間の中で、簡単なシュートを外してしまう、最後まで守り切れずに相手に得点を許してしまう場面があったので、修正して次につなげていきたい」と勝利を喜びつつも、反省を口にしました。
対するポーランドのクロヴィツキ監督は「日本のレベル、テンポに追いつけず期待した結果は出なかったが、前半はよくやれたと思う」とコメント。キャプテンのウルトノウスカは、「日本のクリエイティブなプレーはとても参考になったし、満足のいく試合ができた」と話しました。
ジャパンカップを終えておりひめジャパンは韓国に移動。本日25日、彗星ジャパンとともに韓国・ソウルで日韓定期戦を戦います(男子は17:00、女子は19:00スローオフ予定)。昨年は25-35で韓国に完敗という結果でしたが、ポーランド戦に勝って勢いに乗るおりひめジャパンには、勝利を手にして日本に戻ってきてほしいところです。
【ジャパンカップ高崎大会結果】
日本 26(11-13、15-7)20 ポーランド
〈日本の得点者〉5点:池原、4点:角南(唯)、3点:横嶋、原、永田(し)、2点:角南(果)、大山、1点:藤田、勝連、河田、石立